スポーツの習い事を選ぶ決め手は? 専門家が解説
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ベネッセ教育総合研究所が全国の子どもを持つ母親を対象に実施した、「第2回学校外教育活動に関する調査」(2013<平成25>年)によると、子どものスポーツの習い事を選ぶ時に重視されているのは、圧倒的に「子どもが楽しんでいる」こと。しかしそれだけではなく、同時に保護者の負担も考慮しなくてはならない。ベネッセ教育総合研究所 研究員の佐藤昭宏氏に、「応援や手伝いなどの負担」と「金銭的な負担」の2つの観点から解説してもらった。
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小学生が行っているスポーツ上位10種目のうち、保護者の負担感が最も大きかったのは「硬式野球・軟式野球・ソフトボール」でした。そして「サッカー・フットサル」「バスケットボール」と続きます。ほかのスポーツと比べ費用の面では、比較的安いものが多くなっています。負担感の小さいスポーツのトップ3は、「硬式テニス・ソフトテニス」「体操教室・運動遊び」「スイミング」でした。ただし費用の面では、高めのものが多くなっています。
「個人スポーツ」と「集団スポーツ」に分けて比較してみると、個人スポーツをしている子どもは約7割、集団スポーツをしている子どもは約3割でした。この区分けごとに負担感を見ると、応援や手伝いなどの負担が重いと答えた保護者は、集団スポーツで6割、一方の個人スポーツは4割強にとどまります。しかし月当たりの平均費用を見ると個人スポーツのほうが高いことがわかりました。
また、「運動やスポーツをとおして子どもが成長している」と思う母親の比率を、個人スポーツと集団スポーツに分けて算出したところ、個人スポーツの57.4%に比べ、集団スポーツは68.9%と11.5ポイント高くなっていました。集団スポーツのほうが、応援や手伝いの負担は大きいですが、その分、子どもの成長を見取る機会は得やすいのかもしれません。
出典:保護者の「負担感」から考える、子どものスポーツの習い事 -ベネッセ教育情報サイト
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
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