帰宅が遅い、宿題が多い……新学年の通塾生活スタートで変わることとその解決法【中学受験】

新4年生もしくは新5年生から塾に通い始めるお子さんも多いと思います。電車に乗って通塾する場合は帰宅が夜遅くなってしまったり、塾の宿題があったりと忙しい中で、生活リズムをどう整えればよいかについて、森上教育研究所がお伝えします。

この記事のポイント

食や睡眠のリズムを整えるとともに、通塾に「楽しさ」が見つけられるように

まず最初に意識したいのが、食のリズムです。
塾は夕方から夜にかけて授業があり、帰宅するまで何も食べなければお腹がすいて授業に集中できません。学校から帰った後や塾に出かける前に間食をさせる、お弁当の時間を取っている塾の場合はお弁当を持たせる、といった形でお腹の具合を整えるために、どのタイミングでどの程度の食事をさせるかをきちんと考えることが大事です。
また、塾から帰った後に勉強すると睡眠時間が短くなってしまい、疲れがたまってしまいます。塾からの帰宅後は手際よく用事をすませてなるべく早く寝かせるようにしましょう。

また、塾でじっと椅子に座って授業を受けるのは、体を動かしたい盛りの小学生にとってはかなりつらいものです。
塾に行こうという気持ちをお子さんが持ち続けられるよう、塾に通うことに何らかの「楽しさ」を見いだして気持ちを発散することができるようにしてあげるとよいでしょう。

塾でよい先生に出会えて授業そのものが楽しみになれば本当は一番よいのですが、そうでない場合もありますので、例えば塾の前においしいお店での買い食いを許可したり、仲のよい友だちと一緒に通えるようにしたりするなど、お子さんにとって塾への行き帰りが嬉しい時間になるよう、ぜひお子さんの目線に立って考えてあげてください。

塾に行かない日も、塾に行っている時間帯は勉強する習慣をつける

通塾を始めた場合に大事になるのは、塾に行かない日の過ごし方です。
塾では多くの場合、かなりの宿題が出されますし、事前学習・事後学習も必要です。これを塾に行かない日にきちんとこなしていくためには、親御さんも一緒に勉強の時間や取り組み方などの計画を組み立てることが必要になります。
おすすめしたいのは、塾に行かない日も、塾に行っている時間帯は必ず勉強する習慣をつけることです。「この時間だけは必ず勉強する」ということを最初にはっきりと決めておきましょう。

このとき、なるべく短い時間でできるよう最低限の勉強内容を設定するのがコツです。新4年生、新5年生の時期に自ら「勉強したい」と考えるお子さんはまずいませんから、時間を決めて勉強させること自体が難しいのが当たり前です。勉強が終わるまでの見通しがつくよう量を絞って、まずはきちんと勉強を習慣化することを優先しましょう。

そうやって、家で勉強する習慣がついて塾の周囲のお子さんがもっと勉強していることに気づいて「もっと勉強しなきゃ」と本人自身が思うようになればしめたものです。

テストは席次の結果ではなく、正答率50%以上の問題がどれだけ解けたかに注目

また、大手の塾では月次のテストや、クラスを決めるテスト、毎回の確認テストなど、頻繁にテストが行われます。こうしたテストをやりっ放しにしないよう習慣づけましょう。毎回の確認テストは、それほど時間が経たないうちに家でも問題を確認して復習し、1週間後に忘れた頃にもう1度取り組む、といった具合に習慣づけると学習内容が定着していきます。

順位が出て席やクラスが変わるようなテストの場合も、席次などはどうでもいいくらいのスタンスで親御さんは構えていたほうがよいでしょう。
むしろ気にしたいのは、必ず理解しておきたい正答率50%以上の問題がどれだけ解けたかです。難しい問題は解けなくてもよいので、正答率50%以上の問題は次回同じ問題が出たときに必ず解けるようにしっかりと復習するようにこれも習慣づけていきましょう。

まとめ & 実践 TIPS

通塾をスタートしたときは、食のリズムと睡眠のリズムを整えることが大事です。
また、塾に通うことに何らかの「楽しさ」を見いだせるように、買い食いや友だちとの通塾などお子さんの目線に立って考えましょう。
勉強面では、塾に行かない日も塾に行っている時間帯は必ず勉強する習慣をつけるために、課題をしっかりと決めて取り組ませるとよいでしょう。また、塾ではテストが頻繁に行われるので、復習を習慣付けるようにしましょう。

プロフィール

森上展安

森上展安

森上教育研究所(昭和63年(1988年)に設立した民間の教育研究所)代表。中学受験の保護者向けに著名講師による講演会「わが子が伸びる親の『技』研究会」をほぼ毎週主催。

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