受験生の子どもとの接し方、言葉の伝え方 こうすればうまくいく?!3つのポイント
- 高校受験
これから受験を控えるお子さまに対して、どのように言葉をかけたり、接してあげたらよいか、迷ってしまうことが多くなる時期かと思います。そのようなときにおさえておくべきポイントは3つです。そのポイントを実際に聞いた声かけ・見守りの具体例とあわせてご紹介いたします。
ポイント① まずは聞いてあげる、何も言わず黙っておく
どうしても受験直前期になると、「勉強しなさい!」や「こんなんじゃ志望校に受からないよ!」と保護者から言うことが多くなってしまいがちです。
しかし、お子さまからしてみれば、自分のことを何もわかっていないのにグチグチ小言を言われることが、一番ストレスになります。ですので、まずはお子さまが今どんな状態でどんな気持ちなのかを聞いてあげることが大切です。言うことよりも聞くことから会話を始めるように意識してみてはいかがでしょうか。
そして、何か重要なことを伝えたい・話し合いたいときには、時間を作って会話をしましょう。このときも一方的に言うのではなく、先に聞いてあげることを忘れないでください。
また、ちょっとしたことであれば、何も言わずに黙っておくこともよいです。たとえば、受験前日まで受験会場までの行き方をまったく調べていないことに対して、「ちゃんと調べておかないと、大変だよ!!」と言うよりも、何も言わずに事前に調べておき、必要なときに教えてあげることも効果的です。(普段は、自分で調べさせるようにするのがよいです。)何も言わずに、ちょっとしたご褒美や気づかいがあるほうが、お子さまが落ち着いて受験に集中できることが多いです。
〇声かけ・見守りの具体例
- 「勉強やってて困ってることない?」
- 「なんか不安なこととかある?」
- 受験が近づいても、特に何も言わずいつも通りにしてあげる。
- さりげなく受験会場までの送り迎えをしてあげる。
ポイント② ほめてあげる、共感してあげる
保護者はどうしてもお子さまに完璧を求めてしまいがちなので、お子さまのダメなところばかりに目がいき、叱ったり指摘したりすることが多くなります。ただでさえ、受験期のお子さまはナーバスになりやすいので、叱ることよりもほめることを意識するほうがよいです。
たとえば、模試の結果を見たときに、できなかったところだけを言うのではなく、まずは先にできたことを見つけてほめてあげましょう。また、模試の結果など大きな出来事だけでなく、日々の小さな変化を見つけてほめてあげましょう。
また、ちゃんとお子さまの気持ちを理解していることを示すために、大変なときには「大変だね」などと共感してあげることも効果的です。そのためにも、ポイント①でもお伝えしたとおり、お子さまの話を聞いてあげましょう。
〇声かけ・見守りの具体例
- 「理科と数学はよくできたね!次は英語を重点的に勉強するといいね。」
- 「最近、スマホ見てる時間減ってきてるよね。その分、勉強時間が増えてるってことだね!」
ポイント③ ポジティブに伝える、これからを伝える
お子さまに提案するときは、ポジティブにこれからどうしたらいいかを伝えましょう。過去の模試の結果を否定されても「頑張っているのに!」と反感を買ってしまうだけなので、これからどうしていけばよくなるのかを伝えたり、一緒に考えたりしてあげるようにしましょう。
そのときには、ネガティブな言葉もポジティブな言葉に変換して伝えてみてください。たとえば、「模試の結果悪かったね」と言うのではなく、「できないところがわかってよかったね」と言えば、ポジティブな気持ちで受け入れてもらえます。
また、本当に志望校に受かるかどうかなどの不安要素は、直接お子さまに聞くと不安になってしまうこともあるので、学校の先生など客観的に答えてくれる人に相談することをおすすめします。
〇声かけ・見守りの具体例
- 「〇〇ができてないってわかったから、そこの勉強時間増やしてみたら?」
- 「受験だからって気負わず、結果気にせずに楽しんでおいで!」
まとめ & 実践 TIPS
基本となる3つのポイントをお伝えしてきましたが、当然お子さまによって性格も違いますので、これが絶対正解というものはありません。だからこそ、受験期に限らず、普段からお子さまと会話をして、お子さまのことを知り、保護者の言いたいこと・伝えたいことを話しておくことが重要です。
株式会社プランディット 編集事業部 理科課 原田(はらだ)
編集プロダクションの株式会社プランディットで、進研ゼミを中心に、小学校から高校向けの理科の教材編集を担当。
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