小学5年生に必要なのは、「学習法のセカンドオピニオン」!? 中学受験のプロが語る
医療の世界で浸透している「セカンドオピニオン」。実はこの考え方が、学習法においても効果的であるという。ベネッセ教育情報サイトでは、学習法のセカンドオピニオンを提唱する森上教育研究所の森上展安氏に詳しく話を聞いた。
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病院の診断や治療法に疑問がある時、他の医療機関に意見を聞きに行く、医療における「セカンドオピニオン」はすっかり市民権を得ましたが、学習法においてもセカンドオピニオンを聞く機会を持つのはよいことだと思います。そのタイミングとして、6年生になる前の小学5年生のタイミングがベストです。
学習の成果が思うように上がらず、今通っている塾や家庭教師の先生に相談しても事態が改善しない場合は、他の家庭教師や個別指導塾の先生に、苦手教科の答案を見せてアドバイスをもらうか、一度「お試し」という形で苦手単元の指導をお願いするのがよいでしょう。その際、お子さまが「どこでつまずいているか」「どこに力を入れて勉強すればよいか」といった具体的な指示をもらうことが大切です。
たとえ一度、ある教科が苦手になったとしても、ずっとそのままということはまずありません。なかなか治らなかった病気が、薬や生活習慣を変えたら見違えるほどよくなることがあるように、苦手もちょっとした学習法の改善で克服できることも多いのです。その教科に精通したプロの目で子どもを見てもらい、その方法を早く見つけることがセカンドオピニオンの目的です。
優れた先生の指導を受けていると、不安げで反応が薄かった子どもの表情が「これならできる!」「わかった!」といういきいきとした表情に変わることがあります。その瞬間を見逃さないようにしてください。セカンドオピニオンの先生の指導がよいようなら、苦手教科や苦手単元だけピンポイントで個人指導をお願いする方法もあります。
出典:学習法のセカンドオピニオンを取る [中学受験 5年生] -ベネッセ教育情報サイト