中学受験を目指す小5生 意欲が下がる2学期は学習法の見直しを
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中学受験を目指す5年生にとって、2学期後半はさまざまな「不調」が出てくる時期。学習法が合わなかったり、忙しすぎて時間が足りなかったりすると、成績の伸び悩みや意欲低下にもつながる。ベネッセ教育情報サイトでは、森上教育研究所の森上展安氏に、5年生の保護者がこの時期に心がけるべきことを伺った。
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5年生の2学期後半は、学習法や指導者が合っていれば波に乗れる「安定期」に入りますが、意欲が低下したり、苦手な教科がはっきりしたりする時期でもあります。ある教科の成績が3週間以上落ち続けている場合は要注意。まずは息抜きが大切です。テストの目標点を下げるなど、少し立ち止まるだけで子どもが元気になる場合もあります。それでも意欲が戻らないようなら、学習法を見直す必要があるでしょう。
はっきりと苦手な教科ができてしまったら、2、3週間先に習う単元に時間をかけて取り組み、一度よい成績を取らせ「できる」という自信を付けてあげてください。意欲さえ回復すれば、遅れを取り戻すのは難しくありません。苦手だからたくさん勉強させるのではなく、荷を軽くして、丁寧に取り組ませることが大事なのです。
学力を伸ばすのは、何よりも意欲です。「あの人みたいになりたい」といった憧れが意欲を喚起します。この時期、子どもは思春期に入りつつありますので、保護者が意欲を起こさせようとしても難しいでしょう。ぜひ第三者の力を借りてください。塾の先生や家庭教師など、子どもが信頼できる指導者を見つけるのが理想ですが、よい指導を1回受けるだけでも違います。
意欲が失われている場合、子どもの様子をよく観察しましょう。親子関係がぎくしゃくしていると感じたら、勉強のことはいったん忘れ、中学受験をする意味について考えてみてください。休日、家族で小旅行に出かけるのもよいかもしれません。この機会に子どもとご自身の立ち位置を見直してみましょう。
出典:学習法の見直しと意欲の回復を[中学受験 5年生] -ベネッセ教育情報サイト
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