苦しい浪人生の受験生活 マンガ家である母が悪夢に悩まされる毎日を激白

苦しい浪人生の受験生活 マンガ家である母が悪夢に悩まされる毎日を激白マンガ家のおぐらなおみ氏の長女は大学受験を目指して予備校に通っている。夏休みを過ぎ山場を迎えつつある中、おぐら氏は毎日心配が絶えないという。ベネッセ教育情報サイトでは、浪人生の母親の穏やかならぬ心中を伺った。

 

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ここしばらく、頭の中に浮かぶ、イヤーな感じのイメージに悩まされております。

 

ふとしたこと、たとえばムスメの「最近勉強に集中できなくて。」のひとことや、「高校時代、いったい何を勉強してたのかと思うよ。」というなにげないつぶやき、そういった小さな小さなギザギザしたマイナスの言葉が、とげのようにチクチクといつまでも心に残って、「もしかしたら今年もよい結果につながらないのでは。」と考えてしまうのです。

 

おかしな夢も見ます。急に合否判定通知が届き、黒々と大きな字で「不合格」と書いてある紙をムスメに見られないように、遠いところまで走って捨ててくる……という夢などです。目が覚めた時の不安なことといったら。冷や汗がしばらく止まりませんでした。そして、走っても走っても足がもつれるあのじれったさ。悪夢って本当に疲れます。

 

それに加えて、最近のムスメの顔色の悪さ、食欲不振、睡眠不足や運動不足が見え隠れする日常に、親として責任を感じたりしているのも悪いイメージにつながっているのかもなあ、と思ったりしてます。4月には希望に満ちあふれ、「よし!これから新しい進路に向かって親子でがんばるぞう!」なんて言っていたのが遠い昔のことのようで……。

 

この夏、あの灼熱の毎日もいつのまにか過ぎ去っていったように、情熱や希望もまた長くは続かないのかもしれないですね。ああ、なんかどんどん暗くなってきた。

 

以前、雑誌かなにかを読んでいた時に、「キャパオーバー」を「キャオキャオパー」と見間違えて、その語感の楽しさに爆笑したことがありますが、我が家は今、まさにそれ。家族みんなが仕事に勉強に、いっぱいいっぱいのこの感じ。励ましあってもなぜか空回りのむなしさよ。せめて明るい話題でも……と思うのですが、それを探すのもおっくうな感じです。

 

あ、ムスメの机の上で蛍光灯に照らされて、光り輝いている猫はたいそうかわいかったです。これを我が家の希望の星としよう! うん、そうしよう!

 

疲れて寝てしまっているムスメには、そのままちょっと休んでもらって、次の日からまたがんばればいいかな、と考えることにします。

 

出典:キャオキャオパーなのね!なう。[大学受験] -ベネッセ教育情報サイト

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