音楽学ってどんな学問?
世の中にはたくさんの学問があります。どんな内容で、何を学んでいくのか知っておくことは、自分の興味や関心の方向性を探れることはもちろん、進路を決めるために、大いに役立つでしょう。今回は「音楽」を取りあげます。
音楽学とは?
学問としての音楽は、実際に歌を歌い楽器を演奏する理論と技能の追究、作曲法、音楽を用いた表現法など、音楽に関係する根本的な事柄すべてが研究の対象となります。そのため将来どのような形で音楽と携わっていきたいかを十分に考えて大学を選ぶ必要があります。
音楽学ではどんなことを勉強する?
音楽の基礎である、「楽譜を正しく読む」「正確な音程やリズムを聴き取る」など、これらの能力を培うことを「ソルフェージュ」と言います。ソルフェージュのような基礎的訓練はどの音楽分野に進むことになっても必ず行わなければなりません。楽器の中ではピアノが基礎的なものとしてとらえられているため、他の楽器を習得する場合でも、専門以外にピアノの習得が求められます。
学問名としては、音楽の歴史や理論を踏まえ、芸術性を研究する「音楽学」、歌を歌う・管楽器や弦楽器など楽器を演奏する技術を磨く「声楽」「器楽」などがよく知られるところです。学ぶ内容は多岐にわたり、たとえば作曲というひとつの分野をとってみても「作曲」「作曲学」「作曲理論学」などさらに細かく分類され、特定分野を深く勉強していくこともできます。また、コンサートやミュージカルなどの舞台芸術の運営について学ぶ「音楽学芸術運営」などもあります。
音楽学の講義はどのように設定されているか
すでに説明した音楽学、声楽、器楽、作曲、音楽学芸術運営などのほか、音楽デザイン学、音楽文化応用学、応用演奏学など、大学によってさまざまな授業が設定されています。技能の習得においては、少人数あるいは教師と1対1で行うものが重要視されています。
音楽学を学んだ人々の卒業後の進路
プロの演奏家をめざす人のほか、中学・高校の音楽教員や、ピアノやバイオリンなどの音楽学教室の講師として指導者側に立つ人が目立ちます。音楽学事務所、楽器メーカー、音楽学専門誌の出版社など、音楽に関係する企業に就職するケースもあるでしょう。
参考:
音楽学 │ 学問・大学情報 | Benesse マナビジョン
http://manabi.benesse.ne.jp/shokugaku/learning/system/031/index.html