文系でも理系でもない進路選択。国内外で盛んなリベラルアーツ式教育って何?
「人を自由にする学問」「物事をいろいろな視点で考える力をつけるための学問」と呼ばれる、リベラルアーツ式の教育。アメリカでは特に盛んで、これまでにも多くの有名人がこの教育を受けてきました。グローバル化がますます進むこれからの時代、日本でも注目度が高まるリベラルアーツとは、一体どんな教育形式で、何を目的としているのでしょうか。
始まりは古代ギリシャまで遡る
古代ギリシャで「人が自由に学び、考えるための学問」とされたリベラルアーツは、(職業に直結するなどの)実用性だけを重視したり、狭い知識の中だけで考えたりすることから解放される学びの在り方を意味していました。
現代においても、文系・理系で分類されることなく、さまざまな分野について学ぶのが、リベラルアーツ式教育の特徴です。さらに、学んだことを知識として持つことが、ゴールではありません。物事や課題に対して、さまざまな考え方の切り口を獲得することが、この教育の目指すところです。
おもなリベラルアーツカレッジ出身者
アメリカでは、下記の有名人もリベラルアーツカレッジ出身です。(肩書き等は2015年4月当時)
ヒラリー・クリントン(アメリカ元上院議員・国務長官)
コフィ・アナン(第7代国連事務総長)
スティーブ・ジョブズ(Apple創業者)
マイケル・ベイ(映画監督)
ウィリアム・スミス・クラーク(札幌農業大学初代教頭)
日本国内のおもなリベラルアーツ系大学・学部
なお、日本でもリベラルアーツ式教育を実践する大学・学部は増えています。それらの一部を紹介します。
東京女子大学
国際教養大学
埼玉大学教養学部
国際基督教大学(ICU)
上智大学国際教養学部
法政大学グローバル教養学部
早稲田大学国際教養学部
桜美林大学リベラルアーツ学群
横浜市立大学国際教養科学部
中京大学国際教養学部
関西学院大学国際学部
同志社女子大学国際教養学部
宮崎国際大学国際教養学部
これらのように、日本では英語や海外経験も重視したインターナショナル・リベラルアーツ(国際教養)とされる場合が多く、グローバルな人材を育成する教育として、近年人気が高まっています。