歯科医師ってどんな職業?どうすればなれる?
世の中にはたくさんの職業があります。どんな仕事内容で、どういう人が向いているのか知っておくことは、自分の可能性を広げるためにも、大いに役立つでしょう。今回は「歯科医師」を取りあげます。
歯科医師とは?
我々がけがや病気になったとき、治療してくれるのが医師です。その医師の中でも、口の中の治療を専門としているのが歯科医師と呼ばれる人々です。虫歯や歯周病などの治療はもちろん、口腔内の健康を維持するための活動を行うこともあります。
歯科医師の仕事の内容
口の中の代表的な病気といえば虫歯ですが、歯科医師の仕事は虫歯の治療だけではありません。歯並びを矯正したり、学校や児童施設などで定期健診を行ったりもします。口腔がんなど大掛かりな病気の場合、口腔外科医をはじめ麻酔科医や化学療法科医など、何人かの医師がチームを組んで治療することもあります。主に歯科医院などを開業している開業医と、大学病院などに勤務する勤務医がいます。
歯科医師になるために必要な資格
歯科医師になるためには、歯科医師国家試験を受験し合格する必要があります。歯科医師国家試験を受験するには、大学の歯学部で6年間学ばなければなりません。さらに試験に合格した後も、1年以上の臨床研修が待っています。
大学病院には、小児歯科、矯正歯科、いびき対応歯科、口腔外科など専門科があり、大学によって、専門科目の取り組み方に多少の違いがあるので、進学する際は大学案内などで各大学の違いを比較するとよいでしょう。
なお、2014年度の歯科医師国家試験は、受験者数3200人に対して合格者数は2025人。合格率は63.3%となっています。
歯科医師の将来性は?どんな性格の人が合っている?
近年、歯科医師の数は増加傾向にあるので、都市部を中心としてクリニック同士の競争が激化しています。矯正歯科や小児歯科など、特定の専門分野を掲げることで差別化を図る歯科医師も少なくありません。人々の健康意識が高まっていることに注目して、歯の健康と全身の健康を関連づけて考える傾向が強まっているようです。
また、狭い口の中で細かい作業を行わなくてはならないことから、手先が器用で繊細な作業が得意な人に向いています。仕事の中では子どもやお年寄りを相手にすることも多いため、年齢、性別を問わず多くの人から慕われる親しみやすさや人間的なあたたかさも必要でしょう。