看護師ってどんな職業? どうすればなれる?

 世の中にはたくさんの職業があります。どんな仕事内容で、どういう人が向いているのか知っておくことは、自分の可能性を広げるためにも、大いに役立つでしょう。今回は「看護師」を取りあげます。

 

 

看護師とは?

 「看護師」は、病気や怪我で苦しんでいる人たちの身の回りのお世話をしたり、彼らを治療する医師を助けたりする業務を行う人々のことをいいます。体を思うように動かせない人々の日常生活を助け、彼らが快適に療養できるようサポートするのが務めです。ときには、患者さんの死に向き合うこともあるため、責任の重い仕事だといえるでしょう。

 

 

看護師の仕事の内容

 仕事内容は大きく分けると、「病人や怪我人の療養を助けること」と「医師が患者さんを診察するのを助けること」の二つに分かれます。この他にも、人々に病気の予防や健康維持のための知識を教えることもあります。

 一般的には、病院や診療所などに所属し、そこを訪れる患者さんを相手に働く場合が多いです。仕事は検温や採血などの処置から、手術の準備など多岐にわたります。入院している患者さんにとっては、日常生活の多くを助けてくれる欠かせない存在です。

 

 

看護師になるために必要な資格

 看護師になるためには、厚生労働省が所管する「看護師国家試験」に合格し、資格を取る必要があります。看護師国家試験は、大学や3年制短大の看護系学科、専門学校など看護師養成課程のある学校を卒業して受験資格を獲得しないと受験することができません。

 2014年の看護師国家試験受験者は5万8891人、うち合格者は5万2900人で、合格率は89.8%でした。

 

 

看護師の将来性は?どんな性格の人が合っている?

 日本では現在、少子高齢化が進んでおり、これから先ますます社会における高齢者の割合が増えていくことが予想されます。高齢者向けデイサービスや介護老人福祉施設など、看護師が求められる場所も同様に増え続けており、さらなる活躍が期待できるでしょう。

 看護師は、「優しさ」と「冷静さ」という二つの要素が同時に求められる職業です。怪我や病気に苦しんでいる人は、気持ちがマイナスの方向へ向きやすいため、彼らの気持ちを理解し、元気づける「優しさ」がなくてはいけません。

 また、患者さんの命を守るため、一刻を争う事態に陥ることもあります。そんなときも慌てず騒がず、適切な対処を正確に行う「冷静さ」も兼ね備えていなければならないのです。「困っている人を助けたい」という情熱を持ちながら、心を落ち着けて仕事ができる、そんな人にこそ向いている職業だといえるでしょう。

 

参考:

看護師 | 大学・学部・資格情報 | Benesse マナビジョン

http://manabi.benesse.ne.jp/shokugaku/job/list/167/

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