本当に「受験なう。」なう。[大学受験]
合格発表の時間になったので、自分の受験番号があるかどうかとスマホで確認しているムスメに
「どうだった?」と尋ねようと思った瞬間にはもう「だめだ。」という声が聞こえたのでした。
なんと声をかけてよいか迷っている私が、「あー」とか「うー」とか言葉を濁しているうちに、
ムスメのほうはさっさと「まあしょうがない。」とか「気持ちを切り替えよう。」とか
「予備校決めるか。」などと次の行動に移ってしまったので、
私自身はちょっと置いてけぼりな感がありました。しかし、こういうときってかける言葉も
なかなか見つかりませんね。
今年の1月にセンター試験が始まり、2月中旬の私立入試を経てからの国公立二次試験。
考えていたよりもずっと長い間続いた緊張感は、ムスメにとっては相当なストレスだったようで、
結果はともかく、終わったことの解放感のほうが勝ったらしい。
その気分はムスメいわく「おおっぴらに晴れ晴れ」、だそうです。
おおっぴらに晴れ晴れかー。
そういう言葉が出るくらいなら、今回は「よい受験結果」だったといえるのでないでしょうか。
ムスメの高校の卒業式で印象的だったのが、「あなた達が将来人生振り返って高校時代が
一番よかったと思ったなら、この3年間の教育は失敗だったと言わざるを得ません。」という
校長先生の言葉でした。胸にずっしりと響きました。
これは育児にも言えることで、ムスメが成長していく過程で、親と実家で過ごす時間が一番
大切で、いつまでもそばにいたいと思っているような子育てではいかんのではないか、と。
もっと大きく、高く、遠くへ、希望と自信を持って進むためのアイテムのひとつとして
「希望大学で学ぶこと」を手に入れて欲しかった。
今回の受験で、私はいっそうその思いを強くしました。
さいわい、ムスメは強くしなやかな「やる気」をアイテムにして、浪人生活に立ち向かう所存です。
前向きな気持ちと、多少の悔しさをバネに、来年こそは第一志望の大学に入れますように。
本当に、私のところに生まれてきてくれてありがとう、ムスメよ!
これが私の今の気持ち、「受験なう。」です。