中学受験の国語、記述問題に制限字数内で答えるコツは?
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国語の記述問題を解く際、制限字数内で答えることが苦手な、小6女子。「考えているうちに時間がなくなる」と悩む保護者に、平山入試研究所の小泉浩明氏が解答のコツをアドバイスする。
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【質問】
記述問題を解く時、自分の考えを与えられた字数でうまく答えられません。そのため、考えているうちに時間がなくなってしまいます。(小6女子の母親)
【小泉氏からのアドバイス】
記述問題の構造は、「理由+相手+答えの中心+文末」というのが一般的です。問題文や問いを読み、自分の考えがだいたいまとまったら、次は「何」を「どこ」に「どのくらい」書くかを考えるように助言してください。書くべき内容が決まれば、「何」を「どこ」に書くのかは、自動的に決まります。性格的に神経質で、ものごとをきっちりやりたいという気持ちが強い子どもなら、「どのくらい」については制限字数をきっちり数えるのではなく、解答欄のマス目にざっくり目印を付けるのがよいでしょう。「理由」「相手」「答えの中心」「文末」を書く範囲を、それぞれだいたいここからここまでと印を付けて、解答を調整していきます。
記述問題では、完璧な答案を仕上げることはなかなかできません。誤字、脱字はもちろん、「て・に・を・は」の誤りでもすぐに減点されます。もちろん、書いてある内容が違っていたり、あるいは要素が足りなかったりすれば大きく点をひかれるでしょう。
それらを気にするあまり、書いては消し、書いては消しをくり返して、時間内に仕上げられないというのも困ります。完璧をめざすという気持ちを少し抑え、まずは60点をとろうというくらいの気持ちで問題に臨まれるとよいと思います。そして、60点がとれるようになったら、80点、さらには100点をめざせばよいのです。このような気持ちの余裕も、「考えているうちに時間がなくなってしまう」という状態から脱する1つのポイントだと思います。
出典:自分の考えを与えられた字数でうまく答えられません[中学受験] -ベネッセ教育情報サイト
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