カリスマ講師が斬る 片付けができない子どもは中学受験に向いてない!?
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夏休みも終わり、いよいよ受験ムードが本格化。受験生はもちろんだが、小学校中学年のご家庭でも、中学受験を意識し始めた方が多いのではないだろうか。では、子どもが受験をする意味とは? カリスマ塾講師の高濱正伸氏に伺った。
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長年子どもたちを見てきて、子どもが10歳くらいになったころから、親は子どもが思春期に入ることに向けて、態度を切り替えることが必要だなと感じます。それまでの調子で「宿題やったの?」「なんで片付けできないの?」と言えば、思春期が始まるこの時期の子どもは「うるさいな、今やろうと思っていたのに」となってしまうでしょう。切り替えができない親のまま中学受験が始まると、めちゃくちゃなことになってしまいます。
親のテリトリーから抜けたがり、外に師匠を求めたがるのが、この時期の子どもだと知っておいてください。親の言うことは聞かなくても、外の「すごい」と言われる人の話は聞きます。「元プロ野球選手の野球チームの監督」だとか「算数を教えたらすごい先生」だとか。子どもの自立を考えた時、外の人に鍛えられるのはいいことです。そういう意味で、中学受験をすることには意味があります。
ただ、すべての子どもに中学受験をすすめられるわけではありません。6年生の夏になっても身のまわりの片付けができない子どもは、中学受験はあきらめたほうがいいでしょう。片付けができないということは、計画を立てるとか、振り返るとか、時間軸をさかのぼって反省する、といったことが身に付いていないわけですから、中学受験はまだ無理です。こうした子どもは発達段階的に早かったなと判断し、中学受験ではなく、高校入試に力を注ぐように、切り替えてください。
出典:『ベネッセ進学フェア2014』講演会 「『幸せな中学受験』をつかむ力」 -ベネッセ教育情報サイト
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