入試科目どっちを選ぶべき? 物理、生物選択ガイド

理系の受験生が大学入試の選択科目で迷うのが「物理」と「生物」どちらを選ぶかだ。理科2科目のうち、化学は学校で必修となっていることも多いので選択する人が多い。残るもう1科目は物理と生物どちらを選択すべきか。選択のポイントを紹介しよう。

志望学部を決めることが科目選択の第一歩

学問系統によって、入試でどの科目が必要なのか異なってくる。例えば、理学・工学系統では物理、化学を指定することが多い。一方、農・水産学系統、看護・保健学系統の学部では生物で受験できる場合が多い。
科目選択をした後に、「志望学部を変更しようと思ったら受験できない...」と後悔しないためにも、まずは学部系統別の理科の指定状況を確認しておこう。
「まだ志望学部が決められない」という場合は「物理+化学」を選ぶと、選択できる大学・学部が多いため、大学選びの幅が広がる。


 

 


物理・生物の選択で、入試に有利・不利はある?


入試問題の難度は年によって異なり、物理と生物どちらが有利かということはない。
ただし、当然のことながら、得意・苦手や科目特性も考慮して、自分に合った科目を選択していこう。
物理と生物の科目特性は以下の通りだ。参考にしてほしい。



●物理→コツをつかめば一気に成績が上がる

法則・公式を問題に応じて使いこなせるようになるのに、問題演習を積み重ねることが必要。一度マスターすれば実力が落ちにくく、満点もねらえる。一方で計算を誤ると思わぬ失点をするリスクもある。



●生物→基礎事項を押さえれば、安定した得点が期待できる

計算は少ないが基礎知識を押さえるためには時間がかかる。知識部分の比重が大きいため、基礎事項をしっかり押さえれば、ある程度の得点は期待できる。ただし、考察問題もあり、満点はねらいにくい。


以上のように、まずは志望する学部から検討するのが最優先。そのうえで、得意・苦手などを考慮して、選択していくとよいだろう。

 文/進研ゼミ高校講座 受験情報担当 高山

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