中学受験、苦手分野の克服は理科・社会を先に 算数は棚上げを

中学受験、苦手分野の克服は理科・社会を先に 算数は棚上げを中学受験を控えた小学6年生は、苦手教科をなるべく早く克服したいと考えていることだろう。「夏までに苦手な分野や単元をチェックして」と話すのは、森上教育研究所の森上展安氏。苦手分野チェック後の克服法について、教えてもらった。

 

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苦手な分野や単元をチェックしたら、とりあえず「棚上げ」し、適切なタイミングで「棚卸し」を行うことが大切です。苦手対策は、理社国と算数で分けて考えます。まずは理社国の苦手対策を早めに始めてください。

 

●理科・社会–「先生」を選んで早めに解消
理科・社会の苦手は、積み残しのないよう、早めに棚卸しをしておく必要があります。なぜなら、全単元の8割以上はできないと、難関校に合格するのが難しくなるからです。
教え方の上手な人に、一定の時間をかけて教えてもらえば、必ずできるようになります。保護者のかたが教える場合は、複数の参考書を下読みして、どのような解説のしかたがわかりやすいか研究しておいてください。ご自身で教えるのが難しければ、その分野が好きで得意な人に頼むのもよいでしょう。

 

●国語–日々の学習の中で克服を
「説明文は苦手」「心情の読み取りができない」といった苦手意識は、早めに払しょくしておくことが必要です。特に必ず問われる「指示語の指す内容」や「段落どうしの関係」などは、きちんと時間をとって解説してあげましょう。

 

●算数–むしろ棚上げする勇気を
現状では、どの単元がどこまでできるかをきちんと把握しておくだけでOKです。「割合」は基本問題ならできる、「比の値」は基本も少しあやしい、といった具合にチェックし、基本問題まではなるべくできるようにしておきましょう。夏休み以降になると、どの単元・レベルを優先して取り組むべきか見えてきますから、今は「棚上げをする勇気」を持ってください。

 

苦手意識は、6年生のころに固定しがちです。子どもの意欲が喚起されるように、工夫してあげましょう。

 

出典:苦手教科の棚上げ&棚卸し法[中学受験 6年生] -ベネッセ教育情報サイト

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