ケータイは携帯しない! 娘の決断にマンガ家の母がエール
マンガ家のおぐらなおみ氏の長女は受験生。高3になり、ようやく受験勉強のスイッチが入った様子で、いままで手放すことのなかった携帯電話が、キッチンカウンターに放置されているらしい。頻繁に友人とやり取りしていたSNSもせず、部屋で勉強にいそしむ娘に、携帯世代の特性を見つつ、エールを送る母である。
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塾(小学生のときから通っている地元密着型)と予備校(全国展開している大手)、
2校に通うようになったので、オーバーワークでヘトヘト……
という展開を予想しておりましたが、意外と元気なムスメです。
むしろ気分転換にもってこい、バス通学も楽しいし、とのことです。
授業自体はそれぞれ週1回、あとは自習室を使っての学習となっているよう。
塾では、自習しながらも同室にいる先生に気軽に質問できるのがいいし、
予備校では、高卒生(いわゆるひとつの浪人生さん)の皆さんの本気っぷりを拝見し、
身の引き締まる思いだ!とはムスメの弁。
最初は、「どちらかひとつに絞って集中したほうが……」と思っておりましたが、
今となっては、両方の刺激をうまいこと受けて、
やる気スイッチがオンになったのだったら、まあよかったかな、
と思っておりますよ、ワタクシは(財布をぎゅっと握りしめながら)。
話は変わりますが、ムスメにケータイを持たせたのは、高校入学時。
まわりの皆さんの話を聞いても、標準的な時期だったのではないか、と思ってます。
私は案外と保守派なので、ムスメに新しいものを持たせる時は、相当慎重です。
ケータイなんか大人になって自分の給料をもらえるようになってからで充分!
そんな考えを持つような人間なのでございます。
もちろんムスメも普通の女子高生ですから、初めてのケータイに浮かれてはおりましたが、
1年生の頃は「自室に持ち込まない」という約束を守ってはいました。
それが2年生になったあたりから始終触っているようになり、
思い返せばこの時期が、精神的にいちばん不安定だったのではないでしょうか?
気が付けばLINEなどのSNSにどっぷり漬かっていたようです。
それがここ数週間、ちょっと変わってきたように見えます。
猫がムスメのケータイに乗って、じっくり寝ているということは、
友人からのLINE通知も少なくなってきているはずで、
やっぱり皆さん「勉強モード」にシフトチェンジしてきたのでしょう。
「連絡を取り合わないことで、お互いのやる気を感じる」というのも、
ケータイ世代らしさだなあ、としみじみ思ったりしておりますよ。