中学受験のプロが、見落としミスを防ぐ「指さし点検」勉強法を伝授

中学受験のプロが、見落としミスを防ぐ「指さし点検」勉強法を伝授問題の内容を正確に把握できずに、回答をまちがうことが多い小6男子。出題の意図をしっかり理解し、ミスを防ぐにはどうしたらよいか? と悩む保護者に、平山入試研究所の小泉浩明氏が勉強法をアドバイスする。

 

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【質問】
問題の内容を、正確に把握できていないことが多いです。本文から抜き出すところを自分の言葉で解答したり、理由を二つ挙げるべきところを一つしか書いていなかったりなどします。
(小6男子の母親)

 

【小泉氏からのアドバイス】
ミスが起こりがちな箇所を見つけ、それを防ぐための手法を身に付けるには、復習の仕方が非常に重要です。次にミスをしないためにはどうしたらよいかを、復習を通して一つひとつ学びましょう。

 

●問いにも線を引きながら読む
読み飛ばしによるミスを防ぐには、問いにも線を引きながら問題を解いていくとよいでしょう。線を引くべきところは、「字数制限」「抜き出し」「自分の言葉で書く」などの条件の部分です。選択肢問題の場合は、「いくつ選ぶのか?」「選ぶのは正しいものか? まちがっているものか?」などでしょう。

 

●記述問題の内容は字数で決まる
記述問題で書くべき内容は、「問われていること」と「その理由」です。そして、字数制限がある場合が少なくありません。指定字数が多い問題では、問われていることやその理由が一つではなく、実は複数なのではないのかと考えてみるべきでしょう。

 

●問題文中の接続語にも注意
たとえば、本文中に「AまたB」とあり、Aが書くべき内容であれば、「また」は並列の接続語ですから、Bも書くべき内容になります。「さらに」「しかも」などの添加の接続語も、見落とさないように注意すべき接続語といえるでしょう。

 

以上、書くべき内容を見落とさないようにするための勉強法を説明しましたが、ミスを防ぐためには、線を引く、接続語に注目するなど“指さし点検”で注意を喚起することが有効です。

 

出典:問題の内容を、正確に把握できていないことが多いです[中学受験] -ベネッセ教育情報サイト

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