新しいことを習うと前のことを忘れる小5男子に、中学受験の専門家が勉強法を伝授
算数の応用問題が苦手、しかも習った直後はいいが、新しいことを習うと前のことを忘れてしまい、以前はできた問題もまちがえてしまう、と悩む小5男子の保護者に、平山入試研究所の小泉浩明氏が勉強法をアドバイスする。
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【質問】
算数は、習ってすぐの基本的な問題は理解できているようですが、応用問題になるとまちがえることが多いです。文章題全般にそのような傾向があります。新しいことを習うとひとつ前のことを忘れてしまい、いろいろな単元の問題が混ざって出題された時は、前にはできていた問題や、簡単な問題までもまちがえることがあります。(小5男子の母親)
【小泉氏からのアドバイス】
基本問題は、その単元の考え方や解き方を学ぶための問題で、解法も単純です。応用問題は、同じ単元でもさらなる工夫が求められます。解法も複雑になり、場合によっては別の単元の考え方も必要なことがあります。応用問題になると必ずまちがえるというのであれば、演習不足といわざるを得ません。基本問題、標準問題、応用問題と問題のレベルを徐々に上げながら、解き方を習得していきましょう。
一度習得した内容でも、時間がたつと忘れます。覚えては忘れ、それをまた覚え直すという、たゆまぬ努力が求められます。入試までは、時期ごとに必要な勉強があります。
1.受験スタートから全単元終了まで
新しい単元を学んで理解し、問題演習により応用問題まで解ける力を培っていく。既習の単元の
復習と共に、積み残した苦手単元も少しずつ克服していく時期。
2.弱点補強と入試問題演習の時期
全単元終了後、入試問題演習によりランダム問題に慣れていく。苦手単元を本格的に克服していく時期。
3.過去問演習開始から入試直前まで
6年生の夏休み以降、過去問演習により志望校の出題傾向を分析し、その対策を講じる時期。
時間的なバランスを考えながら、入試までの効率的な学習を心がけましょう。
出典:算数の応用問題をまちがえやすいです。また、新しいことを習うとひとつ前のことを忘れてしまいます[中学受験] -ベネッセ教育情報サイト