進路に迷ったら心理学を! 大学教授が高校生までにすべきことをアドバイス

進路に迷ったら心理学を! 大学教授が高校生までにすべきことをアドバイス認知心理学、音楽心理学を専門とする青山学院大学教育学部教授の重野純氏を訪ね、ご自身の学生時代を振り返りながら、高校生までにすべきことについて、お話を伺い、これからの未来をになう子どもたちへのメッセージをいただいた。

 

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私は大学に入学した当初から心理学に興味があったわけではありませんでした。大学3年生になって専攻を決めなければならない時も、友人のほとんどが心理学希望だったため、周囲に流されて心理学を希望しました。そんな私が心理学を続けてきたのは、自分の好きな「音」に関わる研究を始め、探求するおもしろさに出会ったからです。

 

私のモットーは「楽しく研究する」こと。研究を続けるのは、楽しいことばかりではなく、同じくらい苦しいことが待っています。だからこそ、楽しみがなければ続けられません。ゼミで研究テーマを決められずに困っている学生がいたら、まず趣味を聞くことから始めるようにしています。自分の興味のあることなら前向きに取り組めますし、学びがどんどん深まります。

 

大学の学びでは、自らが考え、判断する力を養うことが大切です。高校生までに、周囲の人に流されず自分の意見を持てるようになってほしいですね。保護者のかたにも、自分で考える習慣を付けるようにサポートしていただきたいと思います。研究を続けていくには、コツコツがんばることが重要です。要領よくできる子よりも、寄り道をしても努力を惜しまず研究に没頭できる学生のほうが、最終的にはよい結果に結びつくことが多いです。大学に入学するまでに、何か一つのことに打ち込む経験をしてください。

 

進路に迷われたら、心理学を選択することをおすすめします。人間が関わることすべてが「心理学」につながります。卒業生は、メーカーやマスコミ、公務員などさまざまな道に進んでいます。どの道に進んでも、心理学で学んだ人の心のメカニズムはきっと役に立つはずです。

 

出典:青山学院大学 教育人間科学部 心理学科 探究するおもしろさに出合うと学びはもっと深まる -ベネッセ教育情報サイト

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