受験のエキスパート直伝 ゲーム感覚で計算力を養う方法
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1月の終わりから3月にかけて行われる入試に対応するために、毎年の受験生活は○月にはこれを、と目標とするべきスケジュールがある。たとえば小学4年生の前半に取り組んでほしいのは「計算問題」。どのように対応すべきなのか、森上教育研究所所長の森上展安氏に伺った。
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計算は、算数・数学の基本です。計算によって、数量の正しい扱い方や論理的な考え方、数学的なセンスを身に付けることができます。実は最近、計算ができないお子さまが増えています。実際に手を動かして計算のしかたを身に付ける時間が不足しがちなためでしょう。4年生の算数には、2けたのかけ算・わり算、分数の計算など、つまずきやすいポイントが頻出しますので、基礎的な計算力をしっかり身に付けるようにしてください。6年生も、基礎的な計算力を今のうちに見直しておきましょう。
お子さまの集中力は5分程度しか続かないといわれており、4年生くらいだと、「やさしいものから」「ゲーム感覚で」取り組むことが大切です。初学者には、感覚で答えが出るくらいやさしい問題を解いて、どんどん正解を積み重ねていける「リニア(直線)カリキュラム」が向いています。正解を積み重ねることで達成感が得られ、正しい考え方や手順が身に付いていくのです。
また、以下のようなゲーム感覚も必要です。
●スピードを競う(5分で何問解けるか? など)
●正答率を競う
●ごほうびをあげる(おやつが増える! など)
●なぞなぞにする
たし算・ひき算は「線分図」、かけ算・わり算は「面積図」というふうに、絵や図を使って教え、具体物と「数」という抽象を結び付けることも大切です。たとえば、水の「量」の感覚は、実際に水を入れたペットボトルなどを使い、時計の60進法は実際にアナログの時計を使って説明すれば理解しやすくなります。保護者のかた自身が面倒、計算は嫌いと思っていたら、その気持ちもお子さまに伝わってしまいから、まずは保護者自身が楽しむことがいちばん大切です。
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