説明文問題に誤答が多い小5女子 中学受験の専門家が効率的な学習法を伝授
入試問題によくある説明文を、ひとりよがりの考え方で解き、誤答することがたびたびある、と悩む小5女子の保護者。正答率を上げ成績を伸ばす勉強法について、平山教育研究所の小泉浩明氏に伺った。
***
【質問】
入試問題によく出る説明文の正答率が低いです。試験に出る問題にはある程度の規則があり、それにあてはめて解くとよい、と思うのですが、なかなか自分の考えを捨てきれず、ひとりよがりの考え方で解き、誤答することが多々あります。(理論的なタイプの小5女子の母親)
【小泉氏からのアドバイス】
ご質問の中に、「試験に出る問題にはある程度の規則があり、それにあてはめて解くとよい」とありますが、まさにそのとおりだと思います。ただし、それらは「ある程度の原則」であるために、授業では教えにくいという難点があります。なぜなら、国語には読み方・書き方、あるいは解法に関して、「公式」と呼べるものがほとんどないからです。「ある程度の原則」は、例外が出てきやすく、どうしても踏み込んで教えにくいのだと思います。
国語の勉強の目的は、「読み・書き」を学ぶことだけではなく、それ以上に「考えること」だと思います。つまり、読み・書きはあくまでも基本であって、それを使っていろいろなことを学び、考えることに国語学習の本質があります。
成績を伸ばす方法としては、読み方・解き方の本や参考書、問題集を読んで、解き方の方法論を身に付けること。「公式」はありませんから例外も少なくないでしょう。しかし、例外があったとしても、それらの手法に基づいて考えていくほうが、解法の糸口が見つけやすいと思います。
やみくもに我流で解くのではなく、既に存在している方法論を参考書や問題集から体系的に身に付けること。このような効率的かつ体系的な学習がお子さまの国語力を伸ばしていくと思います。