都立高校入試の志願者予想 進学重点校はどう動く?

都立高校入試の志願者予想 進学重点校はどう動く?平成26年度の「都立高校志望予定調査」の結果が、2014(平成26)年1月8日に発表された。この調査は、都立高校を志望する中学3年生の12月時点の第一志望校がわかる有益な資料だ。この中から「進学指導重点校」について、ベネッセコーポレーション 進研ゼミ高校受験総合情報センター長の浅野剛氏に聞いた。

 

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2014(同26)年夏に新校舎が完成予定の日比谷高校は、男子の志望者が大幅増になりました。日比谷高校をはじめとした難関都立高校は、都立高校を第一志望としていない難関国立高校・私立高校志望者の一般入試(学力検査に基づく選抜)における第二志望とされる場合が多いため、女子も含めて注意が必要です。

 

SSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定の戸山高校は例年男子の志望者が多いのが特色ですが、今年は女子の志望者が大幅に増えています。ただし、戸山は定員1クラス増となっているので、倍率はそれほど大きくは上昇しないと思われます。

 

2012(同24)年度より土曜授業も含めた授業体制を強化している立川高校は、男子志望者が大幅に増加しました。推薦入試においても応募者は増加しています。国立高校の男子の志望者は昨年並みですが、女子が減少しています。国立も定員1クラス増になるため、倍率は昨年より少し落ち着いてくると考えられます。

 

西高校、青山高校、八王子東高校の志望者数はほぼ昨年並みですが、中でも西については日比谷と同様の理由で、このあとの応募者数は増えてくる可能性があり、注意が必要です。

 

【図 進学重点校の志望者人数動向】
進学重点校の志望者人数動向

出典:速報! 平成26年度都立高校入試 志望予定調査の状況と今後の見通し【前編】-浅野剛- -ベネッセ教育情報サイト

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