「それ」とは何を指すかがわからない! 国語の指示語問題の克服法を専門家が伝授

「それ」とは何を指すかがわからない! 国語の指示語問題の克服法を専門家が伝授国語の問題文で、「これ」「それ」などの指示語が何を指しているのか読みとるのが苦手、という子どもは少なくない。中学受験でもよく出題される指示語の問題の克服法を、平山入試研究所の所長・小泉浩明氏にアドバイスしてもらった。

 

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【質問】
国語の問題文を読むのが苦手です。特に、「それ」とは何かを問われる問題では、どの部分を指しているのかを理解するのが難しいようです。(小4女子の母)

 

【小泉氏からのアドバイス】
「それ」「これ」などの「指示語(こそあど言葉)」は、文章中で同じ言葉がくり返されることを避けるために使われます。指示語の解き方には手順があります。

 

1.指示語には、指し示す内容ごとに種類があることを知る
・物事 これ、それ、この、その……
・場所 ここ、そこ……
・方向 こちら、そちら……
・様子 こんな、そんな……
ただし、指し示すものは単語や部分だけではなく、文や段落全体などを指す場合もあります。

 

2.指示語の前後の内容をしっかり読む
特にあとには、探し出すためのヒントになる言葉が書かれていることが多くあります。また、指示語の後の内容を使って問いかけの形にしてみると、探すべきものがはっきりしてくるでしょう。

 

3.指示内容を探す
指示語の前の文章の近い部分から探し始めて、遠い部分へと範囲を広げていきます。前で見つからなければ、指示語の後ろの近い部分から遠い部分へと探していきます。

 

4.答えを文章に当てはめて確認
答えが見つかったら、指示語の場所に当てはめて、すんなり文章の意味が通るか確認します。

 

探せない場合は、「『それ』の1~2行前を探してごらん」などと、指示内容の範囲を限定するなどヒントをあげましょう。探しやすくなると、探す気力がわいてきます。手順に沿ってくり返し問題を解くことで、ヒントなしでも探すコツがわかってきますよ。

 

出典:「それ」を指し示す文章が読み取れない[中学受験] -ベネッセ教育情報サイト

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