「生徒が委縮」「元気がない」学校見学で見極めたいポイントとは?

「生徒が委縮」「元気がない」学校見学で見極めたいポイントとは?進学先希望は、どのように明確にしていけばよいのだろうか。高校受験に詳しい、安田教育研究所の安田理氏に、学校見学を生かした進学先希望の決め方についてアドバイスを頂いた。

 

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学校見学に行った際に、ぜひ見ていただきたいポイントは「生徒と先生の様子」です。
まだあまり学校を具体的に考えていなかったり、比較ポイントが明確になっていなかったりすると、学校見学で目に付くのは施設などのすばらしさや雰囲気のよさでしょう。私も最初は外からすぐわかる設備や施設などから学校を見ていましたが、何十校と学校を見ているうちに、その学校に通っている生徒や先生を見るようになりました。生徒が明るく元気にしているか、いきいきしているかに注目するようになりました。
学校によっては、ブランドイメージを維持することを大切にして、生徒を管理しているために、生徒が委縮しているケースもあるからです。また、大学合格実績を上げることを最大目標にして、ひたすら勉強させているために、生徒が元気のないといった場合もあるのです。

 

もう一つ、よく観察していただきたいのは、多くの先生に好感が持てそうか、持てそうにないかということ。多感な高校時代、これから大人になっていくという過程で、どのような人生観、価値観、教養、刺激に接するかはとても大切なことです。それらは、何より先生から受ける部分が大きいと言えます。先生がいきいきと楽しそうに仕事をしている学校は、生徒もいきいきとしているものです。

 

受験が成功するかどうかは、本人の「その学校に入りたい、という気持ちがどれだけ強いか」にかかっています。本当にその学校に行きたくなれば、勉強に対する姿勢も変わってくるでしょう。

 

出典:「進学先希望」の作り方[高校受験] -ベネッセ教育情報サイト

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