受験校選び「数字以上に学校の中身に関心を持って」と専門家

受験校選び「数字以上に学校の中身に関心を持って」と専門家高校受験本番はまだ少し先の話だが、そんな今こそ「学校選び」を真剣に行うべき! この時期だからこその正しい受験校の選び方を、高校受験のスペシャリスト、安田教育研究所の安田理氏に伺った。

 

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マスコミなどで頻繁に大学合格者ランキングが扱われるため、いつの間にか「大学に合格させる力=私立高校の教育力」ととらえる保護者が多くなっています。実際に、前年春の大学合格実績が、翌年の志願者数にすぐ跳ね返る傾向が、このところ年々顕著になってきています。志願者数に響くとなれば、学校側(公立高校も私立高校も)も、難関大学に合格させることに力を入れざるを得えません。

 

実際に、学校説明会では「国公立大・早慶上智大に60%合格させます」「国公立大・最難関私大に現役合格をめざします」といった勇ましいマニフェストを発表する学校が多くなってきました。

 

難関大学に行くこと自体は意味のあることですし、それは私も否定しません。しかし、高校は大学への「通過点」としてではなく、在学する3年間そのものに大きな意味があるということを押さえていただきたいと思います。
それに、お子さまの学校生活が充実したもの、いきいきとしたものになるかどうかは、難関大学合格者数や偏差値という数字からはわかりません。それは本人、保護者がその学校の中身を知ることでしか判断できません。

 

数字以上に学校の中身に関心を持ってほしいというのは、お子さまにいきいきとした学校生活を過ごしてほしいからです。数字からはわからない中身を知るためにも、実際に学校に足を運んでいただきたいのです。

 

出典:実際に足を運ぶ意義とメリット[高校受験] -ベネッセ教育情報サイト

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