「チャレンジスクール」「エンカレッジスクール」など多様化する公立高校事情とは?
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少子化の進行で中学校の卒業生が減っており、そのため、各自治体では統廃合により高校数が減少したり、新しいタイプの高校が生まれたりしている。新しいタイプの高校にはどんなものがあるのだろうか。安田教育研究所の安田理氏に話を聞いた。
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新しいタイプの高校として、今の生徒の実態に合わせた、特色のある学校を設置している自治体があり、たとえば、東京都には下記のような学校があります。
●チャレンジスクール:中学校時代に学校生活になじめない等の理由から、能力を十分に発揮できなかった生徒などが対象。無学年制で3部制(午前部・昼間部・夜間部)の総合学科。
●エンカレッジスクール:中学校時代に学力面などで課題を抱えていた生徒などが対象。少人数・習熟度別授業、体験学習重視の普通科。エンカレッジ=「元気付ける」という意味の名称は、まさにそのものズバリです。
「チャレンジスクール」「エンカレッジスクール」のようなタイプの学校は、学校の性格から入試において学力検査は実施されていません。こうした名称は都道府県ごとに違いますが、カタカナの名称が付けられていることが多いようです。
また、1時限=50分の各教科の授業は、以前は全国どこの高校でも普通に見られた光景でした。しかし現在、学校によっては、1時限の授業時間が30分だったり、体を動かすことを主とした体験型の授業が多くなったりしています。体験型では「フードデザイン」「ガーデニング」など、従来の概念では高校の科目とは思えないものも存在しています。
このようにひと口に「高校」といっても、中身は驚くほど多様化しているのが近年の高校の実情なのです。
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