高校で好スタートを切るために 高校入学まえの1か月で決まる [高校受験]
■お子さまが順位を下げることもある
「楽勝で受かった併願校だから、我が子は当然上位にいられる」と考えている保護者のかたがいます。が、どこの高校にも、たまたま上位の学校に不合格になって入学してきた、という生徒がかなりいることが普通です。勉強しなくても上位にいられるなんていう学校は、どこにもありません。油断していると、必ず勉強についていけなくなります。
たとえ優秀なお子さまであっても、受験勉強で燃え尽きて勉強への意欲が湧かない場合、ゲームや携帯電話などにはまった場合、家庭内のゴタゴタなどで精神が不安定になって勉強が手に付かなくなった場合……など、勉強への意欲を失うキッカケはそこら中に転がっています。
しかし、毎日の予復習をコツコツとやり続けることができるタイプのお子様ならば、意欲を失う心配はまずありません。ただ、中学校時代はクラスでトップ・上位であっても、高校入学後は順位を下げることになったりします。
そういう時に、それにショックを受け、自信を失ってしまうことが怖いのです。そうならないためには、入学後もきちんとした生活を送り、毎日8時には必ず机に向かう、といった規則正しい学習習慣を付けておくことです。
もし万が一順位が下がった時には、自信を失わないよう、お子さまのいいところを見つけ、それを褒(ほ)めることです。子どもが自信をなくすのは、何事にも自信が持てない時。何かひとつでも自信のあることがあれば、子どもは伸びるものです。
これからはテストなどの成績だけに目を向けず、お子さまのいろいろなよさを見つけてあげてください。
■中学校の学習範囲の総復習を
3月末は、中学校の宿題もなく、これまでで最も余裕のある時期ではないでしょうか(入学先の高校によっては、課題が出されていることがあるかと思いますが)。すぐにやることや、これといった目標がないと、つい友達と遊び回り、日々の生活も夜更かし、朝寝坊などダラけたものになりがちです。
そうならないためにも、毎日必ず3時間は勉強する習慣を付けましょう。勉強内容としては、高校の予習より、中学校の学習の総復習がいいと思います。入学日まであと何日あるかで、中学時代の勉強の復習スケジュールを立ててください。特に、定期試験や模擬試験などで成績が悪かった教科の単元の復習は必ずやってください。不得意をなくしておくことが、高校で好スタートを切るうえで欠かせません。
お子さまに毎日きちんとした生活をさせるためには、保護者のかたもスケジュールを守ることが大切です。起床時間、食事時間、風呂の時間、就寝時間等は一定であることが、自然と生活にリズムをつくるからです。
また、これまでは受験勉強があるのであまりさせてこなかった家の手伝いも、どんどんさせましょう。