「なんとかなるさ」は危険! 受験の専門家が場当たり的な対応に警鐘

受験生を抱えるご家庭では、これからの時期は予定が目白押しだろう。「場当たり的な対応は危険」と話す安田教育研究所の安田理氏に、保護者の役割分担やスケジュール管理について、アドバイスを伺った。

 

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学校との関係は、出願して初めて正式に生まれます。最初のあいさつである願書は、心を込めて書きましょう。父親が書くにしても母親が書くにしても、いきなり書きださずに、まずすべての願書をコピーします。学校によって、生年月日を平成で書いたり、西暦で書いたりと、いろいろな点で書式が異なります。必ず1校ごとに記入上の注意をよく読んでから書いてください。

 

志望理由など文章で書く欄は、まずは本人に考えさせ、相談しながら書きます。面接では、願書をもとに質問されますので、本人抜きに勝手に書かないこと。そして、父親が書いたのであれば母親が確認します。言いまわしや、誤字・脱字などをチェックしましょう。

 

試験期間中に父親の協力も得られるならば、早いうちに役割分担を決めておきましょう。「なんとかなるさ」式の場当たり的な対応は危険です。受験予定校の出願から試験当日、合格発表、入学手続きといったスケジュールを大きな紙に書いて貼りだしてください。休める日などを書き出して、各日のそれぞれの行動を前もって決めておいたほうが安全です。母親もお仕事を持っている場合、勤務先に早めに事情を話して、休暇・遅刻・早退の了解をとりましょう。

 

注意したいのは、母親一人が責任を負って、受験に一生懸命になりすぎることです。情報に振り回されて、受験の本筋以外の部分で右往左往し、子どもも浮き足立つケースを目にします。相談できる、グチをこぼせる友人や先輩を持つといいですね。悩み・不安は外で吐き出し、本人の前では明るい気持ちで受験に向かうことが成功する秘訣です。

 

出典:両親の役割分担はどうするか?[高校受験] -ベネッセ教育情報サイト

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