新聞の図・表で対策 〜受験に備える術を専門家が指南

高校入試問題、特に公立高校の入試問題は学習指導要領の影響を受ける。新学習指導要領では、知識を活用する力、「思考力・判断力・表現力」を重視。来年度の公立高校の入試問題は、こうした力を見る問題が多くなるだろう。安田教育研究所の安田理氏に対策を聞いた。

 

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●新聞を活用しよう
今、公立中学校の現場では、新学習指導要領の対策の一環で、頻繁に作文を書かせるようになっています。きちんとした「記述力」を付けるために、ぜひご家庭でも書く機会をつくってください。

 

新聞記事の要約などが有効な方法です。朝日新聞なら「天声人語」、読売新聞なら「編集手帳」、毎日新聞なら「余禄」などの文章を読ませるのです。そして、筆者がこの記事で言わんとしていることを、200字程度でまとめさせる練習をします。

 

この練習は、単に思考力・記述力を付けるだけにとどまりません。大人の文章を読む、知らない漢字・語句を辞書で調べるなどの作業を繰り返すうちに、お子さまの国語力は格段に向上します。

 

●新聞の図・表こそ対策に有効
新聞にはいろいろな図・表が掲載されています。これが実は格好の材料です。入試問題で増えると予想されるのは、提示された図・表から事実関係を読み取ること。それを元に自分で考えたことや、自分の意見を記述するといった問題が多くなると考えられます。
1日に1つでいいですから、その日の新聞記事中より図・表を選び、気が付いたことを親子で出し合いましょう。正しく読み取れているか意見を交わし、記事から発見できることを親子で競い合えば、楽しく勉強できます。

 

出典:「思考力・記述力」を付けておく「模試」と「これからの受験生活」[高校受験] -ベネッセ教育情報サイト

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