国交正常化40周年を迎えた日本と中国の歴史と現在を知る

親子でやってみよう

中国のニュースや中国関連の本に注目しよう


中国は近年、急速な経済成長を続けており、2010年には国内総生産(GDP)が日本を抜いてアメリカに次ぐ世界第2位になりました。隣国である日本との関係も深く、2009年には中国が日本の最大の輸出相手国になっています。2008年には北京オリンピックが、2010年には上海で万国博覧会が開かれましたが、これは、日本の高度経済成長期、1964年に東京オリンピック、1970年に大阪で万国博覧会が開かれたことによく似ているともいわれます。半面、二酸化炭素の排出量が世界1位になり、沿岸部の大都市と内陸部の農村との貧富の格差が激しくなるなど、さまざまな問題を抱えてもいます。こうした中国の話題は、新聞やテレビなどでも頻繁に取り上げられています。日中国交正常化40周年を迎えた今年は、日本と中国のこれまでの歴史とも絡めて取り上げられることも多いですから、ニュースに注目したり、中国に関連した本を読んだりして知識を深めるとよいでしょう。

そこでご紹介したいのが、国立国会図書館の分館「国際子ども図書館」です。国内外の児童書や児童雑誌などを集めた図書館で、直接来館して所蔵資料を閲覧するだけでなく、自宅のパソコンからWEBサイトを通じて電子化された資料・情報にアクセスしたり、複写を申し込んで郵送で受け取ったり、近くの公共図書館を経由して所蔵資料の貸出サービスを利用したりすることができます。中国に限らず、あらゆるテーマで活用できますので、WEBサイトをのぞいてみてはいかがでしょうか( http://www.kodomo.go.jp/ )。



もっと知りたい

絵を見ながら中国について学ぶ本/故事成句から中国の歴史を知る本


『さがし絵で発見! 世界の国ぐに3 中国』『故事成句でたどる楽しい中国史』
『さがし絵で発見! 世界の国ぐに3 中国』
(姜尚中 監修/稲葉茂勝 著/赤坂徹朗 絵/あすなろ書房/2940円=税込み)
『故事成句でたどる楽しい中国史』
(井波律子著/岩波ジュニア新書/882円=税込み)
絵を見ながら、世界のさまざまな国々ついて学んでいくシリーズの1冊。沿岸部と内陸部の違い、たくさんの民族を抱えた実情、食生活や娯楽など、現代の中国についてさまざまな角度から知ることができます。「覆水盆に返らず」「背水の陣」「四面楚歌(しめんそか)」「登龍門(とうりゅうもん)」など、日本語でもよく使われる故事成句をもとに、中国の歴史について教えてくれる本。中国についての知識が深まるだけでなく、国語の勉強にもなります。

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