定期試験、保護者が協力できること[内申対策、保護者ができること 第3回]
「内申点」に最も影響するのは、やはり定期試験の成績です。そこで、今回はお子さまが定期試験でよい成績をあげるために、保護者としてどんなことができるかを考えてみましょう。
<計画表・日課表作り>
・定期試験が近付いてきたら、お子さまに緊張感を持たせるために「あなたの勉強の能率を考えたら食事、風呂の時間はいつにしたらいい?」と相談を持ちかけ、日課表を作る。決めたらこれをキッチリ守る。
・2週間の定期試験対策計画表を一緒に作る。各教科2巡は勉強できるようにする。日課表は部活がある時期と、定期試験で休止になる時期の2種類を準備する。計画表・日課表を作る過程では、保護者のかたも応援して、一緒にがんばるという姿勢を見せる。
・試験日程が発表になったら、試験日の遅い教科ほど、早目に手を付けるようアドバイスする。
<復習の手助け>
・教科書とノートの試験範囲部分を広げ、一緒に復習する。この時、単に一緒に字面を追うだけでなく、この単元では先生はどんな話をしたか、友達からはどんな質問が出たか・・・・・・など、極力授業を振り返られるように持っていく。
・この時、普段からどのようにノートを取っておくと、試験勉強で役立つノートになるかアドバイス。先生が板書したことを記すことだけがノート作りではなく、話のポイントも書くこと、後から自分で補充することもノート作りでは重要、とこの機会に認識させる。
・教科書に出てきた漢字・語句・用語・人名・地名・公式・単語などを、クイズ形式で質問すると、お子さまも乗ってくる。この時、正答だったら思いっきりほめる。
・実技教科も「内申点」では重要な要素。ペーパー対策では何をしたらいいかわからずほったらかしの実技教科こそ、点を稼げるチャンス。教科書・ノートを開きながら、何をやったか振り返らせる。用語類はノートに書かせて正確に理解させる。
<過去の答案の振り返り>
・これまでの試験の答案を出させて、計算ミス、漢字が正確でなく減点、設問の読み違い、単位の付け忘れ・・・・・・など、つまらないミスをしていないかチェック。こうしたクセは修正しておかないと必ず繰り返す。
保護者のかたによっては、ここまで手をかけられる時間がないというかたも多いと思います。その場合は、ここに挙げたポイントをお子さまにアドバイスされるだけでも十分違います。
お子さまを管理するというスタンスではなく、試験勉強が親子の関係を深める材料になるというくらいの気持ちで、楽しく協力してください。