前日・当日の過ごし方 試験当日まで、どう過ごす?[高校受験]
■前日は持ち物を確認して早めに就寝
前日やることで最も大事なことは持ち物の確認です。受験票・筆記用具などは当たり前のことなのでここではふれませんが、高校入試は一番寒い時期に行われますから防寒対策が二番目に重要です。
席によって暖房器具からの距離には差があり、それによって温度がかなり異なるので、どのような席でも対応できるように脱いだり着たりしやすい服装にします。また、手がかじかんではスムーズに書けませんから、ポケットに携帯カイロを入れ、それを握っているといいでしょう。保護者が付き添いで行かれる場合も、控室は体育館であることが多いので、じっとしているとけっこう寒いですから、カイロ、ひざ掛けは必需品です。
休憩時間に体を温める、神経を休めるという意味で、ポットに温かい飲み物を入れて持たせることもおすすめです。
受験校に向かう電車の中には風邪をひいている人がいることも多いので、本人も保護者のかたもマスクは必需品です。
■ざっと「過去問」に目を通す
これまでさんざんやってきた学校の過去問であっても、前日には改めて各科の問題量は全体としてどのくらいなのか、記述が多いのか選択式の回答が多いのか、数学の問題の並びは易しいものから並んでいるのか、社会・理科の人名・用語はひらがなでもいいのか漢字指定なのか……そうしたことを確認してください。それができているだけでも、本番で問題用紙に向かった時に焦らないですみます。
■当日は余裕を持って行動
試験当日は、朝起きたら交通機関の運行情報をまずチェックしてください。万が一予定した交通機関が止まっていたら、別ルートで向かうために急ぐ必要があります。
受験会場に行くと、毎年必ずギリギリに駆け込んでくる親子がいます。最近我が国の交通機関も以前と比べると遅延が多くなりました。当日は十分な余裕を持って家を出るようにしてください。
なお、受験に当たっては車を使用することは控えてください。公共機関の遅延による遅刻は救済措置がありますが、車には適用してくれません。
絶対しないでいただきたいのが、友達と待ち合わせること。遅刻の一番の原因がこれです。遅刻しないまでも「今か今か」とヤキモキして待った心理状態は試験が始まっても落ち着かないものです。
また、忘れ物があっても家には戻らないこと。受験票・筆記用具を忘れても、学校へ行きさえすれば受験できます(こうした時のために、受験番号は「受験ノート」に書き出しておきましょう)。
試験場に着いたら、「深呼吸してごらん」「これだけがんばったのだから大丈夫よ」「人は人、自分が普段どおりの力を出せばいいんだから」……お子さまに負荷をかけない言葉を口にし、手を握る、肩、背中を軽く叩くなど、軽くスキンシップをして送り出してください。保護者のかたの笑顔が最大の応援です。