直前の過ごし方 試験当日まで、どう過ごす?[高校受験]
■「特別なことはしない」がポイント
だんだん緊張が高まってくると思いますが、この時期は極力普通に過ごすことが大事です。気分転換が必要といって、映画を見に行ったりする人が時々いますが、そんな特別なことをすると余計にプレッシャーがかかるものです。普段と違う特別なことはしない、これがこの時期の過ごし方のポイントです。
この時期は風邪をひくことが怖いですから、家中で必要のない外出は避けるようにしてください。手洗い、うがいなど、家族全員がそろって協力することが大切です。
起床時間は2週間ほど前から徐々に早めていきたいものです。人間は起きてから3時間後くらいからが頭の働きが活発になるといわれます。本番の試験が8:30から始まるのなら、5:30には起きるようにしておきたいもの。
お子さんがなかなか朝型にならない時は、無理に朝型に持っていかなくても構いません。夜型のままでも、神経が張って体が疲れていないとなかなか眠くならないので、この期間も何かしら体を動かすことはさせてください。
■別のルートの確認
最近は人身事故、車両故障などで電車が止まることがよくあります。そんな時のためにインターネットなどで受験校への別のルートを探しておきましょう。できればそのルートでお子さんと一緒に1度受験校まで実際に行ってみることをおすすめします。
また、スイカ、イコカなども前もってチャージしておくこと。当日不足があって切符を買ったりすることになると、列にならんだり思いがけず時間がかかって、余計な焦りが生まれてしまうものです。
食事ですが、試験が近づいたら、ノロウイルスなども心配されるため、生ものなどは避けたほうがいいかもしれません。特別なものでなく、普段食べ慣れたものを食べておいたほうが胃腸の負担にもなりません。
■勉強は「答案の見直し」と「過去問」を
この時期書店には、「直前1週間の総まとめ」「ズバリここが出る!」といった魅力的なタイトルの薄いテキストが並んでいます。自分のやってきた勉強でどこか漏れがあるのではないかと不安だったりすると、こうしたものについ手を出したくなります。
が、今から新しいものに取り組んでも身に付くものではありません。それよりもこれまで受けてきた模試の答案、できが悪かった通信添削の見直しをしましょう。自分の答案がどこで減点されているのか、間違えたものは理解できていないのか、設問の読解に問題があったのか、単なるミスなのか……。そうしたことを確認して、各科5点ずつでも上乗せできるよう答案作成の研究をするのです。
公立高校の「過去問」は誰もが手を付けていると思います。本命校の練習のために受けておこうという学校や念のため押さえておこうという学校の場合は、真剣な気持ちで練習しておかないケースがよくあります。が、これはキケンです。学校により問題量、解答形式、記述の割合……がまったく違うので、その学校の問題を練習していたかどうかで大きな差が出ます。受験者数の多い私立高校では「マークシート」の場合もありますので、これにも慣れておく必要があります。
第一志望でなくても、制限時間を守って解くという練習は必ずしてください。