夏休みの計画表の作り方 この夏をどう過ごすか[高校受験]
この夏をどう過ごすか。このテーマについて、今回は「計画表」の作り方を考えます。
■計画表は3種類
以前は、北海道・東北を別とすれば、夏休みは40日間程度あるのが普通でした。が、「学力を向上させたい」という自治体が増え、夏休みを短縮するところが増えています。それでも、30日間程度はあるのが普通です。
30日、40日というと、とても長く、時間もたっぷりあるような感じがしますが、計画を立てずに漫然と日々を過ごしていると、何もしないで終わってしまいます。ですから、お子さまの相談に乗りながら、必ず計画を立ててください。
計画表は、「30日間~40日間という長期のもの」「1週間単位のもの」「日課表」の3種類を、夏期講習に通うならば講習がある時のもの、ない時のものと2種類作ります。
●長期プラン
1例を挙げますと、30日間~40日間を、最初の2週間で「宿題」と「これまでやってきたことの総復習」を、8月上旬から中旬の2週間で「苦手教科、単元の克服」を、最後の1週間で「夏休み明けからの予習」をする、といったように、各期間の学習の重点目標を設定するのです。
夏期講習に通うのであれば、その期間中は家での勉強も講習の予復習をしっかりやり、夏期講習でやったことをしっかり身に付けることに集中するようにしてください。
●週間プラン
週間プランを設ける理由ですが、計画というものは誰しもが理想的な机上プランを立てがちで、必ず予定が狂うからです。ですから、ずるずると遅れを引きずらないように、1週間ごと、もしくは10日ごとに予備日を設け、遅れている部分はこの予備日にやりきるように計画するのです。夏はどうしても暑さで集中できなかったり、予定外のことが起こったりするので、この予備日が絶対に必要です。
●日課表
家にいる時間が多い夏こそ、毎日決まった時間に起床、食事、勉強、入浴、就寝することが大原則です。保護者自身もこの気持ちを強く持っていないと、夏休みは暑さや誘惑に負けて、つい生活自体もだらけてしまいます。
夏休み中も、学校に行っている時と同じ時間に起き、午前中4時間(50分×4コマでも構いません)は勉強しましょう。その分、午後は自由時間にして、趣味、お稽古事、スポーツ、読書など息抜きに充てます。夜の勉強は2時間くらいを目安にします。夏はどうしても体力を消耗しますから、睡眠を普段より1時間くらい多く取りたいものです。
周りに友達がいたほうが集中できるというタイプならば、規則正しく図書館や塾の自習室に通わせるという方法もあります。