体験学習や家族イベントにひと工夫! 日常生活を勉強につなげて受検対策

夏休みはどのように過ごしましたか?

お母さま

小学生最後の夏休みなので、楽しい思い出をつくってあげようということを第一に考えて、さまざまな体験学習に参加したり、旅行をしたりしました。『お出かけノート』を作って、目的地までの経路や料金を調べてスケジュールを立ててもらい、当日はガイドをしてもらいました。出かけた日の夜は、夕飯を食べながら感想を話し合うことも忘れずにしました。


明日香さん

私は筋道を立てて考えることが苦手だったので、『お出かけノート』に計画を立てたり時間配分を考えたりするのは難しかったです。最初は予定を入れすぎて時間が足りなくなったりしましたが、夏休み中ずっと『お出かけノート』を作っていたおかげで効率的な行動計画が立てられるようになり、苦手意識がなくなっていきました。いろいろな所に行ったので、忙しかったけれどとても充実した夏休みでした。『お出かけノート』はそのまま夏休みの思い出ノートになりました。
あと、母がネットで体験学習の情報を調べてくれて、体験学習にもたくさん行きました。「子ども霞が関見学デー(文部科学省が主体となり、各省庁が連携して実施している子ども向けプログラム)」で妹と一緒にブロッコリーのDNAをとる実験をしたのが楽しかったです。農林水産大臣と握手もしました。あとは父が勤めている筑波宇宙センターによく行きました。施設見学ツアーやイベントがあっておもしろいです。


お母さま

体験学習はネットで探すとけっこう見つかります。文部科学省の「情報ひろば」など、霞が関はいろいろなイベントが開かれていていいですよ。6年生の夏休みは今までで最も多くお出かけしたかもしれません。小学生最後の夏休みを楽しく過ごさせてあげたいと第一に考えていたので「今まででいちばん楽しい夏休みだった」と言ってくれたことが、私はとてもうれしかったです。



夏休みはどんな勉強をしましたか?

明日香さん

受検対策用の教材を中心に勉強しました。学校の宿題では自主学習ノートに毎日2ページ、好きな勉強をしました。あとは4年生の頃から毎年がんばっていた自由研究に力を入れました。4年生は『塩でものが腐らないことを確かめる』で、いろいろな食品を塩漬けにしたものとしないものとで腐り方を比べました。5年生は『植物で作った色水にクエン酸を加えたときの色の変化』を調べました。6年生は『オレンジの皮からオレンジオイルを作る』というテーマを母と考えて、蒸留装置を作ってオレンジオイルを抽出してみました。装置の作り方や実験結果のまとめ方などは父にアドバイスをしてもらいました。



4年生から毎年力を入れて取り組んでいる自由研究は、イラストなどもふんだんに盛り込んだ力作。
お父さまの協力が大きかったそう。


お母さま

自由研究の実験は、毎年家族みんなで楽しみました。色水の変化の自由研究では、色水が思いがけない色に変化することがあるので実験するときは全員で見物していました(笑)。
夏休みの学習計画は本人に任せていました。予定表にお出かけの予定を記入し、空いた時間に勉強の計画を立てて書き込んでいました。予定は1週間ごとに見直して、今週やりきれなかった分は来週の同じ時間に変更するなど、細かく修正を加えていましたよ。お出かけがとても多かったのですが、スケジュール管理がきちんとできたおかげで恒例の熱海旅行までに夏休みの学習をすべてやりとげられました。



受検を振り返っていかがですか?

明日香さん

受検対策に、進研ゼミの国語・算数の応用編の教材もやっていましたが、時間に余裕がなくなって、途中でやめてしまったのが心残りです。受検対策用の教材で難しい問題に突き当たったときは、受検をやめようかなと思ったこともありました。でも、今やめたらここまでの苦労がもったいないと思ったし、受検を決めたのは自分だからやり抜くことができたと思います。並木中等に進んだら、小学校の友達と離れ離れになってさびしいなと感じたときは、中学でまた新しい友達ができる!と気持ちを切り替えました。
印象に残っているのは夏休みが楽しかったことです。今まででいちばん楽しい夏休みを過ごすことができたから落ちてもいいやと思ったくらいです(笑)。


お母さま

明日香には中学受検は荷が重いのではないか、中学は地元の公立中学に入って、高校で受験をしたほうがいいのではないかと悩んだこともありました。でも結果的には並木中等を受検してよかったと思っています。公立中高一貫校の受検は基本的な学力と豊かな経験が必要で、付け焼き刃の勉強や受検対策では合格するのは難しいと思いました。2年生から「チャレンジ」を続けていて基礎がきちんと身についていたから受検対策がうまくいったと思います。基礎学力の上にいろいろな経験を積ませ、日常生活の中で楽しみながら勉強の視点をもたせることができました。受検するにあたって意識したのは、楽しかった思い出を残しつつ受検対策をすることです。また、受検のためだけの勉強ではなくこの先の人生に役立つような勉強をさせてあげられたのもよかったと思っています。公立中高一貫校を受検して得るものは大きかったですよ。
あと、下に2人の妹がいますから、どうしても長女の明日香には目が届かないことが多くなっていました。受検を機に明日香と向き合う時間がもてました。



中学校生活はいかがですか?

明日香さん

中学の授業は教科ごとに先生が変わるし内容も難しくなりますが、おもしろいですよ。理科では1人1台顕微鏡が使えるんですよ。設備が充実しているのがいいなと思いました。新しい友達もできて毎日が楽しいです。受検をあきらめようかと悩んだこともありましたが、今では並木中等を受検してよかったと思っています。今、公立中高一貫校の受検対策をしている人には、「最後まであきらめないでがんばって」と伝えたいです。



プロフィール



「進研ゼミ小学講座」は2020年新課程に対応して、リニューアル。基礎から応用までの学力向上はもちろん、自ら学ぶ姿勢を身につける。
学んだ知識を使って、自分なりの答えを導き出す。そんな体験を繰り返すことで、「自ら考え表現する力」を育んでいきます。

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