2016/08/30

園での経験と幼児の成長に関する調査

調査の背景と目的

 共働きの増加などの社会の変容を背景に、幼児が園(幼稚園、保育園、認定こども園など)で過ごす時間は増え、園の役割は増しています。その一方で、国内外の研究において、幼児期の育ちや教育の重要性が明らかになってきているにもかかわらず、園での経験と子どもの育ちとの関連を定量的に検証した研究は限定的であるといえます。
 そこで本調査は、子どもの育ちと関連する、①園での子どもの経験 ②園の(人的、物的)環境、また新たな視点として、保護者自身の成長実感と関連する、③保護者と園との関わり方について明らかにすることを目的に設計しました。保護者の主観に基づく回答であるという限界はありますが、園での経験や園の環境などが、どのように親子の成長と関連しているかを把握することが、これからの保育のあり方を考える際の一つの材料となれば幸いです。
園での経験と幼児の成長に関する調査

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調査概要

調査テーマ

園での子どもの経験や園の環境、園生活を通した親子の成長実感などの意識や実態の把握

調査対象

幼稚園・保育園・認定こども園などに通う年長児をもつ保護者2,266人(母親2,060人、父親206人)
※年齢は25~49歳

調査方法

インターネット調査
(インターネット調査会社のモニターの中から、上記属性に該当する方に調査協力を依頼し、子どもの性別が1:1となるサンプル構成を目指して回収を行った)

調査期間

2016年2月19日~2月22日

調査地域

全国

調査項目

入園理由、入園時の気持ち、園での子どもの経験、園の環境、園と関わる機会、園から提供される情報の参考度、園生活を通した成長実感、子どもの「学びに向かう力」、「文字・数・思考」、園の満足度など

調査企画・分析メンバー

無藤 隆 (白梅学園大学教授)
秋田 喜代美 (東京大学大学院教授)
白川 佳子(共立女子大学教授)
鈴木 正敏(兵庫教育大学大学院准教授)
野口 隆子(十文字学園女子大学准教授)
荒牧 美佐子(目白大学専任講師)

安家 周一(あけぼの学園理事長、あけぼの幼稚園 園長)
安達 譲(認定こども園せんりひじり幼稚園・ひじりにじいろ保育園 園長)
関 美津子(練馬区立北大泉幼稚園 園長)
妹尾 正教(仁慈保幼園 理事長)
中山 昌樹(認定こども園あかみ幼稚園 理事長・園長)

磯部 頼子(ベネッセ教育総合研究所顧問)
佐久間 貴子(株式会社ベネッセスタイルケア)
木村 治生(ベネッセ教育総合研究所 副所長)
小泉 和義(ベネッセ教育総合研究所 副所長)
高岡 純子(ベネッセ教育総合研究所 次世代育成研究室長)
真田 美恵子(ベネッセ教育総合研究所 主任研究員)

*肩書・所属は、レポート刊行時点ものです。

関連情報

  • プレスリリースはこちら
    ・幼稚園や保育園で“遊び込む経験”が多いほうが「学びに向かう力」が高い
     ~園での経験と幼児の成長に関する調査~(2016年8月30日 リリース)
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  • 基礎集計表はこちら
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