「新型インフルエンザ」の脅威と対策について考える

※2009年7月現在の情報に基づいた記事です。

2009年春、「新型インフルエンザ」の脅威が世界中を駆け巡りました。海外では死亡例も報じられ、日本でも集団感染が発生。通常の季節性インフルエンザと同じ弱毒性だとわかったものの、ウイルスにさらされれば感染の危険性がきわめて高いだけに、人々の不安は募り、社会は大きく混乱しました。お子さまの関心も高いこの問題について、考えてみましょう。


クイズde基礎知識

どんな動物から発生する? 「パンデミック」って何? 江戸時代に流行したインフルエンザって? 正しい予防法は?


Q1

2009年春に流行した新型インフルエンザは、どんな動物に由来するものだと考えられているでしょうか。


A. 鳥のみ
B. 豚のみ
C. 鳥と豚


A1 正解は 「C. 鳥と豚」 です。

2009年春に流行した新型インフルエンザは、豚インフルエンザと鳥インフルエンザ、そして人のインフルエンザのウイルスの遺伝子をもつことが確認されています。(2009年6月厚生労働省HPより)


Q2

新型インフルエンザなどの感染症の世界的大流行を意味する「パンデミック」という言葉の語源は何でしょうか。


A. ギリシア語で「すべての人々」
B. イタリア語で「星の影響」
C. ラテン語で「牛」


A2 正解は 「A. ギリシア語で「すべての人々」 です。

「パンデミック」のパン(pan)はギリシア語で「すべて」を、デミック(demic)は「人々」(demos)を意味します。ちなみに、イタリア語で「星の影響」を意味するのは「インフルエンザ」、ラテン語で「牛」を意味するのは「ワクチン」です。


Q3

インフルエンザは江戸時代にも流行し、人々からさまざまな名前で呼ばれていました。次のうち、実際にあった名前はどれでしょうか。


A. お七かぜ
B. 赤穂かぜ
C. 吉宗かぜ


A3 正解は 「A. お七かぜ」 です。

インフルエンザは江戸時代初めの1683年、八百屋の娘・お七が、ある若い男に恋をしたのをきっかけに放火未遂事件を起こしたとして処刑されました。これはのちに芝居の題材になるほどの話題になり、その頃に流行したインフルエンザも、「お七かぜ」と名づけられたのです。そのほか、相撲の横綱のしこ名にちなんだ「谷かぜ」なども知られています。


Q4

新型インフルエンザが流行した際、自分や家族の感染が疑われたら、まずどうするのがよいでしょうか。


A. かかりつけの病院に行く
B. なるべく大きな病院に行く
C. 保健所に相談する


A4 正解は 「C. 保健所に相談する」 です。

新型インフルエンザの感染が発生すると、医療機関は、「インフルエンザに感染したか判断する場所」「入院して治療する病院」「インフルエンザ患者を受け入れない病院」に分かれます。その情報を知らずにかかりつけの病院や大きな病院に行くと、そこで感染を広げてしまう可能性があるので、まず保健所に相談するようにしましょう。


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