算数「点の移動・図形の移動」[中学受験]

問題5






(3)重なった部分の面積が8cm² になるのは何秒後と何秒後ですか。

図
(報徳学園中 2007年 2次A)
<問題5の考え方と答え>
この問題は2つの図形の重なり具合をしっかりと図に表すことが重要です。
<(1)の考え方と答え>




台形の面積を求めるには、上底と下底と高さがわかっていなくてはいけません。そこで、ここでわかっていない上底の長さを求めます。
図

ピンク色の三角形は、太線の三角形と相似ですね。相似比は1:2ですから、
重なった台形の上底の長さは、

    

よって、求める台形の面積は、

    (4 + 8)× 4 ÷ 2 = 24
(答え) 24cm²
<(2)の考え方と答え>




図

16cmを秒速1cmで右へ移動したので、

    16 ÷ 1 = 16
(答え) 16秒後
<(3)の考え方と答え>
まず、重なった部分の面積が8cm² になるときの図をかいてみます。



図



    4 ÷ 1 = 4(秒後)



   (16 + 12 − 2)÷ 1 = 26(秒後)
(答え) 4秒後と26秒後


さて、いかがでしたでしょうか。
「点の移動・図形の移動」の単元にまず慣れてもらうために、難問(なんもん)よりも基本的な問題を取り上げました。

初めに言いましたように、類似した問題を数多くこなして、基本をまず定着させてください。
そのためにも、図形が移動していく様子を自分でかく練習が重要ですよ。塾(じゅく)の授業で、生徒たちは先生のかいた図をノートに写すんですが、写すのが精一杯(せいいっぱい)で、イメージをなかなかつかめず家に帰る生徒がほとんどでした。この機会に、じっくり自分でノートに移動の図をかいてください。
文章題にもまして、この図形の問題が解けたときの感動は、きっとますます算数好きにしてくれるでしょう。



合格総理大臣 ミスター・ツカム


プロフィール



大人気メールマガジン「コロンブス的・超発想で中学受験を成功させる方法」の発行人で、中学受験カウンセラー。メルマガは殿堂入りを果たす。理科・替え歌暗記法のCD『愛のメモリーTM』も作成。

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