緊張の瞬間! 2010年度公立中高一貫校受検 合格発表日ルポ[中学受験]

2/9 東京都立武蔵高等学校附属中学校
合格発表の様子を取材しました!

2月9日、東京都立10校の公立中高一貫校の合格発表が行われました。
このうち、東京都立武蔵高等学校附属中学校での発表の様子をお届けします。



8:50 発表前


発表が行われる正門前には、発表10分前ごろから少しずつ受検者と保護者のかたが集まり始めました。みなさん、一様に緊張の面持ちで、静かに発表のときを待っています。
2分前ごろになると、合格者の番号が書かれたパネルを手に、先生がたが準備を始めました。「いよいよだね」「番号あるかな?」と、静かだった会場も次第にざわざわしてきました。
なお、合格発表は校内に張り出されるほか、ホームページでも同時に公表されます。



ホームページでも発表されるためか、校内のパネルを見に来ているのは40~50人ほどでした。 発表準備がはじまりました。発表を待つその姿からは不安や緊張、そして期待感や高揚感と、さまざまな思いが見て取れました。


9:00 合格発表!


午前9時ちょうど。合格者の番号が書かれたパネルが開かれました。
「やったー!」「あった、あったよ!」
合格したかたがたから大きな歓声があがります。保護者のかたと抱き合い、涙を流す受検生たちの姿も見られます。
合格したかたは「合格通知書」を受け取り、入学のための手続きをするため校内へ。
一方、残念ながら番号を見つけられなかったかたも。がっくりと肩を落とす受検生に、「大丈夫。すごくがんばったことはお母さんがちゃんとわかってるから」と保護者のかたが優しく声をかけている場面もありました。
さまざまな思いが交錯する合格発表の場。ホームページで合格を知った後、「実際に見たい」
と、学校を訪れるかたもいました。

係の先生が小さくカウントダウンして、9時ちょうどに発表! 一瞬の静けさの後、「あったよ!」「おめでとう!」とあちこちから喜びの声があがりました。 「おめでとう! よくがんばったね」 保護者のかたもがんばった子どもたちと同じくらいうれしい瞬間です。
   
自分の番号を携帯電話で写真に撮ったり、記念撮影をしたり。涙ながらに電話で合格を報告する受検生たちの姿も多く見られました。 合格者に手渡される封筒には「合格おめでとうございます」の大きな文字が。改めて喜びが込み上げてくるとともに中学校生活への期待も膨らみます。

今年は東京都内で新たに4校(都立富士高等学校附属中学校、都立大泉高等学校附属中学校、都立南多摩中等教育学校、都立三鷹中等教育学校)が公立中高一貫校の仲間入りをし、例年にも増して多くの子どもたちが「受検」を経験しました。
また、これまでに開校していた都立6校も相変わらずの高倍率となり、公立中高一貫校の人気の高さがうかがえました。


2010年度 東京都立公立中高一貫校の志願倍率


・都立小石川中等教育学校 7.29倍(一般)
・都立白鴎高等学校附属中学校 7.03倍(一般)
・都立両国高等学校附属中学校 8.17倍
・都立桜修館中等教育学校 6.08倍
・都立立川国際中等教育学校 6.14倍(一般)
・都立武蔵高等学校附属中学校 7.70倍
・都立富士高等学校附属中学校 3.88倍
・都立大泉高等学校附属中学校 9.09倍
・都立南多摩中等教育学校 9.74倍
・都立三鷹中等教育学校 6.18倍

 ※志願倍率は、志願者数÷募集人数(募集要項による)で算出(小数点第3位を四捨五入)。

悲喜こもごもの合格発表。ある保護者のかたが発表を目前にしたわが子に、「このドキドキをしっかり覚えていなさい。これからこういうことが何度もあるのだから」と、おっしゃっていたのがとても印象的でした。
まだ12歳の幼い子どもにとって“受検”は大変な試練です。けれど家族とともにがんばり、ともに乗り越えてきたこのすばらしい経験はきっと彼らの大きな財産になることでしょう。たとえ結果がどうであろうとも、その家族の絆(きずな)とがんばりこそが、なにより誇れることだと思っています。
受検した皆さん、保護者のかた、本当にお疲れさまでした!



さあ、5年生の皆さん、次はあなたの番です!
「Benesse教育情報サイト」では、これからも受検に役立つ情報をお届けしていきますので、大いなる夢に向かって一緒にがんばっていきましょう!
4年生以下の皆さんも、公立中高一貫校の受検を考えてみるきっかけになったでしょうか?


プロフィール



「進研ゼミ小学講座」は2020年新課程に対応して、リニューアル。基礎から応用までの学力向上はもちろん、自ら学ぶ姿勢を身につける。
学んだ知識を使って、自分なりの答えを導き出す。そんな体験を繰り返すことで、「自ら考え表現する力」を育んでいきます。

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