中学入試用語集

あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行

あ行

足きり
入試科目の合計点が合格点に達していたとしても、1科目でも基準点(足きり点)に達していない場合、不合格にする判定方法をとっていること。全体の教科のバランスをみることを目的としている。

1月校
都道府県の私学協会などの取り決めにより、毎年、中学入試の開始日は地域によって決められている。
中学入試において、1月に実施される埼玉県、千葉県の私立中学入試、東京会場を設定している地方の中学校のことを「1月校」といい、その入試のことを「1月入試」と呼ぶ。

オープンスクール
中学生活への興味と理解を深め、学校選びの参考にしてもらうために、受験生およびその保護者を対象に、授業や部活動の様子などを公開するイベントのこと。
実際に体験できる催しも多く、先生や在校生とふれ合うことで、入学後の生活をイメージできるいい機会となる。実際の姿にふれることで、その学校をより深く知ることができるので、志望校候補を絞り込むために活用されている。

お試し受験
東京都・神奈川県の中学受験の入試解禁日は2月1日と決められているが、千葉県は1月20日頃、埼玉県は1月10日頃と早い。地方の寮のある学校の東京受験も1月に行われるので、これらの学校を腕試しとして、あるいは本番入試の前の予行演習として、他地域から受験することを「お試し受験」という。

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か行

過去問
過去に出題された入試問題のこと。5〜10年分の入試問題を集めた過去問題集が、毎年発売されている。過去の入試問題を解くことで、それぞれの学校の入試問題の傾向をつかむことができ、偏差値だけでは測れないその学校の特徴を把握できる。
志望校を絞り始める6年生の2学期頃から、第一志望校をはじめ受験予定校の問題を複数年分解くことが対策になる。

学校説明会
中学受験を検討している受験生および保護者を対象に、学校の教育理念や教育内容、学校生活、入試情報を紹介するために、各学校が主催して開く説明会のこと。春および秋に複数回行う学校が多いが、入試直前の1月まで行う学校もある。
学校の理念や教育方針、校風、カリキュラムの内容などの説明が中心だが、実際の学校の雰囲気や設備、また対応する教師・生徒から学校を知る重要な機会で、受験校を決定するための参考になる。

科目選択入試
受験生が科目を選んで受験できる入試のこと。2科目・4科目選択入試や、国語または算数の1科目入試などがある。4科目での入試方法を採択する学校が増えているが、複数回入試、午後入試などを実施する学校で、科目選択入試を採用するケースが多い。

帰国生入試
一般の志願者とは別に、一定期間海外に在住していた(いる)ことがある「帰国生」を対象に特別に行う入試。帰国生に該当するかどうかの条件は学校によって異なるが、一般的には、海外での滞在期間が最低2年、親の都合で海外に滞在した生徒を指している場合が多い。
募集定員については、帰国生の募集数が一般枠の中に含まれている場合と、帰国生だけ別枠で定員を設けている場合とがある。試験内容は、一般入試とは科目や面接の有無などが異なることも多いが、なかには英語の能力を問う学校、一般入試と同様の科目試験を実施する学校などもある。

寄付金
入学金や授業料、施設費などの校納金の他に学校が募集するもの。1口10〜30万円程度が多い。任意の寄付金の場合、納入しないと入学後に不利になるということはないが、これからお世話になる学校を支援する気持ちとして納付するという声も多い。
寄付金に似たものとして「学校債」があるが、これは原則として卒業時に返還される。

キャリア教育
子どもたちが、将来自分の責任で主体的にキャリアを選択し決定できるよう、必要な能力や態度を身につける教育として、近年多くの学校で取り入れられている。
多様化する社会に出て行かなくてはならない子どもたちに、単なる大学進学を目標にした進路指導だけでなく、その先の人生を自ら切り開く力をつけるための教育として、必要性が高まっている。その内容は、社会人の話を聞く、職業体験といったアプローチから、学習指導や進路指導と連動させながら体系的に人間力を育てるといった取り組みまでさまざまである。

繰り上げ合格
合格発表が行われたあとに、入学辞退者の発生状況によって、追加で合格を出すのが「繰り上げ合格」(補欠合格ともいう)。入学手続きの状況を見ながら定員に満たない場合に、順次繰り上げて合格とする。学校によって、合格発表時、補欠候補者を同時に発表するところもあれば、補欠発表はせずに、繰り上げ時に順次電話で連絡をするなど方法はさまざま。電話連絡の場合は、その場で意思を確認されることが多い。

系列校
※「附属校」参照。

激励
入試当日、試験会場の入り口に塾の講師が並び、塾生の受験を応援すること。
塾の旗を立てたり、腕章をつけた大勢の講師がアーチを作り、その中を通る受験生と握手をしたり、カイロなどを手渡したりしながら激励する様子は、中学受験の風物詩として定着している。

合格可能性
6年生の2学期に行われる模試の結果によって算出される、各学校の合格予想偏差値と、各自の得点の組み合わせによって表される、受験予定の学校の合格可能性のこと。80%・50%・20%などある程度の段階に分けてパーセンテージで表示される。しかし、あくまでも可能性を示しているだけなので、実際の入試結果とは異なることも当然ある。

合格実績
高校卒業生の大学合格実績のこと。この大学合格実績が中高6年間の教育の成果として、学校評価の資料にされることも多く、例年週刊誌が東京大学をはじめとする国公立大学および有名私立大学への合格者数を発表している。その数字の増減が、中学受験の偏差値の上下にも影響を与える場合が多い。
ただし合格実績数は延べ人数であり、現役・浪人両方を含んでいるもの。近年、より正確な数字が求められ、現役・浪人の別を公表する、あるいは現役生の進学実績数を公表するケースも増えている。

合格発表
文字どおり、合格者を発表すること。
発表形式は校内での掲示のほか、現在ではインターネットを使って発表を行う学校が多い。また、発表時期は入試の翌日の学校が多く、中にはインターネットで当日発表を行う学校もある。

公立中高一貫校
これまでの中学・高校に加えて、選択肢を増やし、教育環境の一層の多様化を推進することを目的に整備された、中高一貫教育を行う公立の学校。2009年現在、全国に168校設置されている。実施形態は、(1)1つの学校として、6年間一体的に中高一貫教育を行う中等教育学校(2)同一の設置者による中学校と高等学校を接続し、併設の中学からは無試験で高校に進学するが、高校からの募集も行う、併設型の中学校・高等学校(3)既存の市町村立の中学校と都道府県立の高等学校が,教育課程の編成や教員・生徒間交流等の連携を深めるかたちで中高一貫教育を実施する連携型の中学校・高等学校の3つがある。

国際理解教育
国際化が進む社会に合わせて、日本国内だけの価値観で考えるのではなく「グローバルな感覚」で他国と共生・共存していくことの大切さを学ぶことを目的とした教育。
英語などの語学教育に力を入れるだけではなく、異文化と日本文化への理解や関心を深める取り組みも行う。外国人を招いた授業を行う、学校内の外国人や帰国生から学ぶ、海外研修、留学制度など、学校によって手段・方法はさまざまある。

午後入試
午後に行われる入試のことで、午前中に別の学校を受験したあとに受験できる。首都圏においては、現在相当数の学校で実施されている。実施日も、東京・神奈川の入試解禁日である2月1日の午後だけではなく、同じく人気校の入試が多い2月2日の午後に入試を行う学校も増えている。

御三家
中学入試においては、東京都にある私立中学の最難関校の通称。「男子御三家」は、麻布・開成・武蔵、「女子御三家」は、桜蔭・女子学院・雙葉を指して使われることが多い。
「御三家」に続く難関校は「新御三家」と呼ばれ、男子校の海城・駒場東邦・巣鴨を指すといわれている。ちなみに、「神奈川男子御三家(浅野・栄光学園・聖光学院)」、「千葉御三家(市川・渋谷教育学園幕張・東邦大学付属東邦)」といった呼称も使われることがある。
「横浜女子御三家」は、フェリス女学院・横浜共立学園・横浜雙葉のことを指す。いずれも横浜山手地区の丘の上にある女子校で、明治時代に宣教師によって開かれたキリスト教教育を行っている。

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さ行

先取り
文部科学省が定めた学習指導要領に必ずしも沿わず、例えば中学3年生から、高校課程の内容の授業を始めるなど、進度を早めたカリキュラムを実施すること。学習進度が速い進学校では、高2の段階で高校課程をすべて終了して、高3は大学受験のための演習中心の授業を実施するところもある。

サンデーショック
2月1日が日曜にあたるとき、1日に入試を行う学校が入試日を移動させ、それに伴い他校も入試日程を移動させること。入試日を移動するのは、日曜を安息日と定めるプロテスタント校に多い。そのため、通常ならできない1日校同士の併願が可能になる場合もあるため、逆にサンデー・チャンスという言い方もされる。

GMARCH(ジー・マーチ)
学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政の各大学の頭文字をとって並べた呼称。慶應義塾・早稲田に続く関東の有名私大の総称としてよく使われる。

志願倍率・実質倍率
「志願倍率」とは、志願者数を募集人員で割った数値で、「願書を提出した人が全員受験すると、○人に1人が入学できる」ということがわかる数値。
「実質倍率」とは、実際の受験者数を合格者数で割ったもので、実質の競争率。

習熟度別授業
ホームルームのクラスとは別に、生徒の習熟度に応じてクラス編成を行い、学習の効率を上げようとする授業方法。数学や英語でこの方法をとる学校が多い。
理解に時間がかかる生徒には、基礎力の定着を図る授業内容、反対に理解が早い生徒にはさらに応用力を養う授業内容で、それぞれの生徒に合わせた指導が可能。

週6日制
土曜日も休校ではなく、授業や行事などを実施すること。公立学校では、平成14年度から完全学校週5日制が実施され、土曜日が完全に休校になったのに対して、私立学校では、いったん週5日制に移行したものの、授業時間の確保のために土曜日も授業や行事を行う週6日制に戻す学校が増えている。

受検
公立中高一貫校は適性「検」査を課すので、受検という。これに対し、私立中学は入学試「験」を課すので、受験という。

シラバス
各教科の授業の内容、目的、使用テキスト・学習方法などについて詳しく記した計画書のこと。生徒およびその保護者らに、授業の内容や、学習計画を周知させる目的で作成される。これにより、生徒も教師も学習の流れを理解し、円滑に授業が進められる。と同時に、進学希望者にとっては、学校の教育内容を確認するための資料としても使える。

進学校
大学進学を目標としている生徒が多く、大学受験体制の整った学校のこと。中高6年間で高い学力をつけて、大学進学実績を上げるために熱心な学習指導を行う。

正答率
正解した受験者数÷受験者の総数で出される数字。模擬試験の結果分析表において、設問ごとに表示されている。正答率が高い問題は、多くの受験生が解けている問題なので易しい問題、逆に極端に正答率が低い問題は、テストにおいては後回しでもいい問題、というように問題の難易度も測れる。まず正答率が高い問題を確実におさえるようにしたい。

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た行

体験授業
塾を選ぶ際に、実際の授業を受けてみること。説明会だけではわからない、講義の内容・質・流れ、講師の雰囲気や教え方、教室の雰囲気や他の生徒の取り組み方などを知ることができる。能力別クラス編成をしている塾では、できるだけ実際に入る可能性のあるクラスの授業を受けることが望ましい。
最近は、中学校でも受験生向けに体験授業を実施しているところもある。

中高一貫教育
前期中等教育(中学校)と後期中等教育(高等学校)の課程を調整し、一貫性をもたせて教育を行うシステムのこと。そのため、前期課程(中学にあたる期間)に高校の授業課程を先取りする授業なども実施される。

中等教育学校
1つの学校において、一体的に中高一貫教育を行う学校のこと。1998年の学校教育法改正により、翌年から中高一貫教育を行うための学校が認められるようになり、「中等教育学校」と名づけられた。
修業期間は6年間で、前半の3年間(中学にあたる期間)を前期課程、後半の3年間(高校にあたる期間)を後期課程と区分。高校過程に入るときに外部生の募集はなく、内部生の入学者選抜もない。

調査書
小学校で作成する報告書。6年生時の成績を記録するのが一般的。それぞれの教科の学習状況について3段階評価で記入される他、「行動の記録」では生活態度、活動状況などが書かれる。私立中学では調査書の提出を求める学校は少なくなったが、公立中高一貫校では「適性検査」や「作文」「面接」などと同様に調査書の提出が義務づけられている。

通知書コピー
私立中学の場合、入学願書提出時に、小学校の通知書のコピーの提出を求める学校がある。成績よりは、欠席日数などを合否判断の参考にする場合が多いといわれている。以前は調査書の代わりに通知書のコピーが使われることが多かったが、近年私立中学では、通知書のコピーの提出を求めない学校も増えている。

ティームティーチング
1つの授業を2人の先生が受け持ち、授業すること。1人が主となって授業を行い、もう1人が各々の生徒の学習業況を見ながら補助することで、生徒一人ひとりの状況を把握して、力をつけていくことを目的としている。数学や英語などでこの指導方法を取り入れている学校が多いが、英語では、日本人とネイティブの先生という組み合わせもある。

適性検査
公立中高一貫校で行われる選抜テストのこと。適性検査は教科ごとの出題ではなく、問題そのものをその場で理解し、資料や図表に根拠を求めて判断し考察したうえで、自分の考えを論述する力を検査するものが多い。

特待生制度
入学試験時や入学以降の成績が優秀な生徒、クラブ活動などで優秀な成績を修めた生徒に対して、学校が学費・入学金などの一部または全額を免除する制度。返済を義務づけていない場合が多く、特待生枠として別に入試を行う学校もある。特待生の選抜期間や優遇期間、学費の免除額に関しての条件や内容は学校により異なる。

特待生入試
学費の一部または全額を免除する特待生選抜を、入学試験時に行う入試方法。入学試験の成績が、一定基準以上の優秀な志願者に対して、入学金や授業料を免除する特典を設けている。学校によって、優待生の選抜基準や、免除期間、また免除額に関して条件や内容は異なる。

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な行

2期制・3期制
2期制は、4月から9月までの「前期」と、10月から3月までの「後期」で1年を学期分けする制度。3期制は1年間を1学期・2学期・3学期と分ける制度。各学期の間には、それぞれ長期休暇を挟む。1学期・2学期には、中間テストと期末テスト、3学期には学年末テストが課される学校が主な3期制に対して、2期制はテストの回数が少ない。2期制にすることで、休みや授業日数を調整し、授業数を確保できるということで導入する学校が増えている。

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は行

複数回入試
1つの学校が、2回・3回と複数回入試を実施すること。学校にとっては、入試を分散することでより多くの受験生を集められるというメリットがあり、受験生にとっては、受験チャンスが広がることが利点。受験料も「1回分ですべての入試回を受験可能」「2回目以降が割引」「先の回で合格・入学手続きをした場合、未受験分の受験料を返金」などの軽減措置がある場合も。また、複数回受験すると、ボーダー上の場合、合否の判定の際に優遇してくれる学校もある。

附属校・系列校・系属校
「附属校」は、文字どおり大学に附属しており、原則として系列の大学に進学することを前提としている学校。ただし、学校によっては系列大学進学に一定の条件を設けていることもある。逆に、附属大学への推薦権を維持したまま他大学の受験を認めている場合もあるので、確認が必要。
「系列校・系属校」は、大学名がついている学校のうち、大学の関連校ではあるものの、内部進学者でも試験などの選抜が課せられている学校のこと。一定規模の推薦入学枠を設けている学校なので、必ず全員が系列の大学に進学できるわけではない。
最近は、校名に大学名はついていないが特定の大学と提携をし、その大学への進学に一定枠を設ける学校も出てきた。

分割授業
通常のホームルームクラスの人数を分割して行われる少人数の授業。習熟度別など少人数のほうが効果的な場合に、クラスを2分割、あるいは2クラスを3分割して行われる。

併願
複数の学校を受験することを併願(併願受験)という。併願する場合、お試し受験、おさえ校、本命校など、自分の学力に合わせていくつか学校を選び受験するケースが多い。午後入試・複数回入試の増加により、さまざまな併願パターンが可能になった。

併設型中高一貫校
中学校と高校を併設し、中高一貫校教育を行う学校のこと。中学・高校で設置者は同じである。大きな特徴は、高校課程に入るときに新入生を募集すること。内部進学生は、無選抜で併設の高校へ進学できる。
中高一貫のカリキュラムで学習している内部生(内進生・中入生)と外部生(外進生・高入生)は、学習進度が異なるため、高校1年次では別のクラスにする学校もある。
なお、「併設型」と同じく中高一貫教育を行う学校に「中等教育学校」があるが、こちらは卒業までの6年間で新規の生徒募集は行わない。

別学
本来の意味では、男子と女子が別々に学習すること。女子校・男子校を指すことばとしていう。また、同じ学校内で男子と女子を分けて教育を行っている学校を「別学校」と呼ぶ。

偏差値
偏差値とは、ある母集団で当該数値がどこに位置しているかを示すもの。
中学受験においては、四谷大塚・日能研・首都圏模試センターのいずれかの模試を受ける受験生が多いので、その数値によって、合格可能性を測ることが多い。集団が変われば、偏差値も変化するため、どの模試を受けるかによっても数値は変わる。あくまでも目安として考えるべきものである。ちなみに、模試の得点が平均点と同じだった場合、偏差値は50となる。

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ま行

マニフェスト
選挙では政党の政権公約としての、「具体的で客観的なわかりやすい目標(公約)が、作業行程も含めて明示してあるもの」だが、学校においては、教育ビジョンや教育目標を具体的な形で保護者や受験生に対して明示しているものを指す。
新設校や大幅な改革を行った一部の学校では、数年後の大学合格者目標数をマニフェストとして掲げているところがある。

無料テスト
塾が主に生徒募集のために行うテストで、入塾を検討する児童に対して、実力テストとして実施しており、入塾テストも兼ねている場合が多い。

面接
学力試験と併せて行われる。男子校はほとんどなくなってきたが、女子校や共学校では面接が行われるところがある。面接の形態は、受験生のみ、保護者同伴、保護者・受験生別、受験生のみのグループ面接などがある。
面接の評価は、学力試験ほど重視されないが、ボーダーラインにいるときに、面接の結果が合否の判定にかかわることもあるといわれている。学校側は学校の教育方針への理解の確認や、生徒本人の生活態度や性格を知ること、家庭の様子などを知ることを目的としているところが多い。

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や行

予習主義VS.復習主義
塾のシステムの違いとして使われる言葉。
予習主義の代表的な塾が四谷大塚。「未知のことに好奇心をもって知ろうとする姿勢を育むことで将来自らの道を切り開き、人を動かす大きな才能を育てていく」(四谷大塚)というコンセプトのもと、予習→授業→テスト→復習で定着という学習サイクルをとる。
それに対して、日能研・SAPIXに代表される復習主義の塾では、「今日はどんなことを勉強するのかな?という期待が生徒たちの知的好奇心を駆り立て、授業に集中させる」(SAPIX)というコンセプトのもと、授業での理解を基本に、授業→家庭での復習→テストという工程で、家庭では復習用教材を使って授業で習ったことを定着させるという方法をとっている。

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プロフィール



教育ジャーナリスト、「登録スタッフ制企画編集会社<ワイワイネット>」代表。塾取材や学校長インタビュー経験が豊富。近著に『子どもがバケる学校を探せ! 中学校選びの新基準』(ダイヤモンド社)。

子育て・教育Q&A