高校入試用語集
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- 一般入試
- 学力検査と内申書を中心に合否判定する入試のこと。都道府県によって、「一般選抜」「後期選抜」などの名称がある。推薦入試のあとに行われ、募集定員も推薦入試より多いのが一般的である。地域や高校により、学力検査のほかに、面接や実技検査が実施されることもある。合否判定の際、学力検査の結果と内申書、その他をどのように扱うかは、地域、学校によって異なる。
- 学費延納・返還
- 私立高校における入学手続きの際に、公立高校の合格発表まで入学金や学費の納入を待ってくれたり、納入金を返還してくれたりする制度。
先に私立高校に合格すると、入学金や学費の一部を期限までに納入しなければ、入学意志がなく辞退したものと見なされてしまうが、この制度がある学校の場合、公立を併願していても進学を決めたほうにだけ入学金などを納めればよいので、負担が軽減される。学費延納・返還制度の有無や納入期限は、各私立高校によって異なる。 - 学区
- 通学を認める範囲として、学校ごとに決められた区域のこと。公立高校の普通科において定められていることが多いが、地域によっては学区がなかったり、学区外の生徒の受験を認めていたりするところもある。また近年、学校選択の機会拡大のため、この学区を「撤廃・再編」する自治体が増えている。
- 学校説明会
- 各学校が、カリキュラムなどの特色や入試のしくみなどを説明するために開催する会。多くは夏休みや2学期に行われ、合格基準や出題傾向などの重要事項が話されることもある。予約が必要な場合もある。
- 学校独自問題
- 高校の特色化が進むなか、高校が求める適性・能力に合った生徒を確保するために、選抜の際に出題される、学校独自で作成した問題。「自校作成問題」「独自入試」などともいわれる。とくに進学校での導入が目立ち、解答までのプロセスを問う「思考力」、自分の意見を伝える「表現力」「記述力」などが求められる出題が多い傾向にある。
- 傾斜配点・加重配点
- 入試の評価の際に、特定の教科の評定を「2倍」などと重みをつけて点数化すること。教科の指定は、その学校・学科が重視する教科であることが多いが、自分の得意教科を生かせる自己申告を導入している学校もある。
- 高等専門学校
- 全国に約60校あり、工業系と商船系に分けられる。5年間(商船系は5年6か月間)の一貫教育で専門的な知識と技術を身につけることができる。卒業後は専攻科(2年間)への進学のほか、大学への編入学も可能である。
- 公立中高一貫校
- 公立の学校で、中学と高校を通して6年間の一貫教育を行う学校のこと。1998年の学校教育法の改正によって、翌年の1999年4月から設置が認められた。「中等教育学校」「併設型」「連携型」の3つに分けられ、そのうち「中等教育学校」と、同じ敷地内に中学と高校を併設する「併設型」では、中学受検※だけでそのまま高校に進学できる(「中等教育学校」は、高校からの入学はできない)。中高一貫化による、高校での募集定員の削減、停止の情報には注意が必要。
(※公立中高一貫校の入学者選抜では「適性検査を受ける」という意味で「受検」という表記が用いられる。) - 三者面談
- 中学校の先生と受験生本人、保護者の三者で進路について話し合い、最終的に受験校を決定していく面談のこと。中学校により、行われる時期・時間・回数は異なる。
- 志願変更
- 願書を一度提出したあとでも、志望校を変えられる制度のこと。主に公立高校の一般入試で導入されているが、実施の有無は自治体によって異なる。志願倍率や併願校の合格状況から判断して志願変更をするケースが多い。
- 志願理由書・自己PR書
- 志望動機や自分がアピールできる実績などをまとめて、志望校に提出する書類。書かれた内容をもとに面接が行われることも多く、選抜の資料となる。点数化して内申点に加算するところもある。
- 出願
- 受験を決めた学校へ、一定の期間内に「入学願書」を出すこと。出願手続き後に「受験票」がもらえる。
- 推薦入試
- 一般的に、中学の学校長の推薦によって出願できる入試のこと。都道府県によって、「推薦選抜」「特色選抜」などの名称がある。合否は主に内申書と面接で決められる。また、ここ数年、学校長の推薦が不要な「自己推薦型入試」を導入する自治体が増えている。
- SSH・SELHi
- SSH(スーパーサイエンスハイスクール)とは、科学技術・理科、数学教育を重点的に行う高校のこと。SELHi(スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール)とは、英語教育の先進事例となるような学校づくりを推進するため、英語教育を重点的に行う高校のこと。いずれも特別なカリキュラム編成や、大学や研究機関と連携した調査研究などを行っている。
- 絶対評価
- 現在の成績のつけ方。「設定した目標に、どれくらい到達したか」を基準に、生徒一人ひとりについて評価する。絶対評価のもとになるのが、「観点別評価」。これは、教科ごとに定められた4~5の観点の目標にどれくらい達成できたかを、A・B・Cの3段階で評価するもの。「観点別評価」には、テスト結果だけでなく、普段の宿題やレポートの提出状況や授業態度も含まれる。
- 総合学科
- 高校の特色化の一つで、国語などの普通科目、福祉などの専門科目から、自分の興味・関心に応じて必要な科目を選び学んでいく学科。自分の希望する進学先や就職先を踏まえた履修が可能である。
- 総合問題
- 自己推薦型入試で用いられる、高校独自の検査の一つ。「求める生徒像」に合っているかを判断するために実施されるもので、選抜の際の資料となる。思考力や記述力が求められる問題や、教科の枠を超えた問題が多い傾向がある。
- 大学合格実績
- 卒業後の進路として「どの大学に何人合格したか」の実績がわかるもので、高校ごとに出される。高校選びの一つの判断材料となることが多いが、単に「多い・少ない」で判断せず、「合格者数÷卒業者数」「現役・浪人別」「過去数年分の推移」などのポイントをつかんで参考にすることが重要である。
- 単位制高校
- 基本となる授業の他に、決められた「単位」を取得することで卒業が認められるシステムの高校。学年に関係なく、興味・関心のある授業を選ぶことができる。
- 単願・併願
- 単願とは専願ともいい、私立高校入試で「合格したら他校を受験せず必ず入学する」ことを前提に願書を出すこと。その分、合否判定で優遇されることが多いようである。一方、複数校に出願するのが併願。推薦入試において、その高校を第一志望としていない場合でも出願できることを「併願推薦」という。
- 内申書・内申点
- 内申書は正式には「調査書」などと呼ばれ、各教科の成績をはじめ、学級・生徒会の委員経験、学校行事での活動状況、部活や学校内外での活動実績、出欠日数など、学校生活全般について記録したもの。一般入試、推薦入試、また私立高校入試でも合否を判定する際の資料となる。内申点とは、一般的に内申書に記載された「各教科の評定」を各都道府県が定めた計算方法で点数化したもの。合否判定では特に重要視される。
- 入試要項
- 入試日程、募集定員、出願条件、選抜方法など、入試に関する決定事項がまとめられたもので、これに基づき入試が実施される。入手方法については、公立高校の入試要項は各教育委員会のホームページ、私立高校については各学校のホームページなどで調べることができる。
- 倍率
- 募集定員に対しどのくらいの人が出願しているかなどの状況がわかる数字。倍率には「志願倍率」と「実質倍率」とがある。「志願倍率」とは、出願受付終了時に出されるもので、募集定員に対する志願者数の割合。「実質倍率」とは合格者が確定したあとに出されるもので、合格者数に対する受験者数の割合。
- 評定
- 授業態度や宿題などの提出状況、定期テストの結果などをもとに、「観点別評価」をしたうえで総合して各教科について決められるもの。通知表には各学期の評定が、内申書には入試要項に定められた学年の評定が記載される。内申書の評定は内申点を計算するときのもとになる。
- 偏差値
- 自分のテストの得点が全体の中でどのくらいの位置にあるのかを示す数字。平均点を「偏差値50」とし、自分の得点と平均点との差から偏差値が決められる。数値が高いほど、成績が上位であることを示す。
- 募集定員
- 学校・学科・コースごとの募集する人数を具体的に示したもの。さらに一般入試で何人、推薦入試で何人(または募集定員内の○%)と定められている。
- 模擬試験(模試)
- 実際の入学試験と同様に実施されるテストのこと。偏差値や志望校の合格可能性がわかるため、目標が立てやすくなる。入試本番の予行演習として受ける人が多い。
- 求める生徒像
- 学校側が入学してほしい生徒の姿を明示したもの。各学校が打ち出した特色に合う生徒を確保したいというねらいから、成績だけでなく、部活動などの実績や入学後の考え方などにおいて求められる姿が公表されている。「求める生徒像」「志願してほしい生徒像」など、名称は各校による。
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