中下位に甘んじるか上位をキープするか[中学受験]
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学校の進学先について偏差値の高い学校とこれに次いでいるところとの両方に合格した場合、どちらに進学するかと言えば、これはデータでは十中八九が高い偏差値校に流れている。
表題の問題のたて方が可能なのは、手が届きそうで届かないあこがれ校を受験する一方で、現実的な二番手校を併願することにしているものの、万一あこがれ校にも受かった場合にどうすべきか、という「事前」の段階に限られる。大抵があこがれ校を捨てきれない(これは本人と塾がこだわっているケースが大半だ)ので受験はするものの、無理を承知で、しかし心のどこかであこがれ校合格も祈っているという心理状態のときに生じやすい疑問ではなかろうか。
回答は冒頭に書いたとおりで、合格してしまえば、高い偏差値の学校に手続きをする場合が圧倒的なので、あこがれ校を受験する、と決めた時点でいわば牛後路線を選択したことになる。
もう一つの問題のたて方は、このあこがれ校に落ち、二番手校に合格して進学が決まっているケースで、心のたて直し方として鶏口路線派になるもの。改めて言うまでもなく、割合としては当然この鶏口派となるべき二番手合格組のほうが多い。つまり受験時では牛後派で受験後は鶏口派になるパターンがよくみられることになる。
ところで牛後とは上位校の下位成績者であり、鶏口とは準上位校もしくは中下位校での上位成績者ということになる。
とはいうものの、実際の入学試験の点数や順位は発表してくれない(灘は発表)から、どのように合格しているのか、あるいは不合格になっているのかはよくわからない。あくまでも事前の模試の偏差値で判断しているだけだ。
学校側に聞くと、入学時の点数と出口の大学合格状況とはそうそうピッタリ相関するものではなさそうだ、という高校進路担当者が多い。
ただ、学校というところは成績の良い者にとって居心地が良いようにできていて当然なので、上位成績をとることはとても大事なことである。
万一、中下位成績者に甘んじざるを得ないようなら、できれば何らかのテコ入れをして、せめて上位3割の集団には入っておきたい。それが無理なら高校で他の私立に出たほうがよいかもしれない。
トップ校でうまくいかなくて、中途で編入した2・3番手私立にかわって、トップ層で息を吹き返した生徒は案外と少なくない。
もちろんこの逆で、入るときに無理のないところに入って上位をキープし、高校で難関校に合格した生徒のケースも少数派ではあるが結構な人数になる。
むしろ本当を言えばより適切な集団に移動できるほうが本人にとっては幸せだろうと思う。人生にチャンスは何度もあるのであって、次にさらに飛躍するスタンスを取りたい。
表題の問題のたて方が可能なのは、手が届きそうで届かないあこがれ校を受験する一方で、現実的な二番手校を併願することにしているものの、万一あこがれ校にも受かった場合にどうすべきか、という「事前」の段階に限られる。大抵があこがれ校を捨てきれない(これは本人と塾がこだわっているケースが大半だ)ので受験はするものの、無理を承知で、しかし心のどこかであこがれ校合格も祈っているという心理状態のときに生じやすい疑問ではなかろうか。
回答は冒頭に書いたとおりで、合格してしまえば、高い偏差値の学校に手続きをする場合が圧倒的なので、あこがれ校を受験する、と決めた時点でいわば牛後路線を選択したことになる。
もう一つの問題のたて方は、このあこがれ校に落ち、二番手校に合格して進学が決まっているケースで、心のたて直し方として鶏口路線派になるもの。改めて言うまでもなく、割合としては当然この鶏口派となるべき二番手合格組のほうが多い。つまり受験時では牛後派で受験後は鶏口派になるパターンがよくみられることになる。
ところで牛後とは上位校の下位成績者であり、鶏口とは準上位校もしくは中下位校での上位成績者ということになる。
とはいうものの、実際の入学試験の点数や順位は発表してくれない(灘は発表)から、どのように合格しているのか、あるいは不合格になっているのかはよくわからない。あくまでも事前の模試の偏差値で判断しているだけだ。
学校側に聞くと、入学時の点数と出口の大学合格状況とはそうそうピッタリ相関するものではなさそうだ、という高校進路担当者が多い。
ただ、学校というところは成績の良い者にとって居心地が良いようにできていて当然なので、上位成績をとることはとても大事なことである。
万一、中下位成績者に甘んじざるを得ないようなら、できれば何らかのテコ入れをして、せめて上位3割の集団には入っておきたい。それが無理なら高校で他の私立に出たほうがよいかもしれない。
トップ校でうまくいかなくて、中途で編入した2・3番手私立にかわって、トップ層で息を吹き返した生徒は案外と少なくない。
もちろんこの逆で、入るときに無理のないところに入って上位をキープし、高校で難関校に合格した生徒のケースも少数派ではあるが結構な人数になる。
むしろ本当を言えばより適切な集団に移動できるほうが本人にとっては幸せだろうと思う。人生にチャンスは何度もあるのであって、次にさらに飛躍するスタンスを取りたい。
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