学校の種別【高校受験の基礎知識】

1.公立・私立・国立
他の学校種と同じように、設置者の種類によって、都道府県や市区町村が設置する公立、民間が母体の学校法人が設置する私立、独立行政法人である国立大学法人が大学の付属として設置する国立があります。また最近は、政府の推し進める構造改革特区の制度を学校の設置にも適用することで、株式会社立の学校も誕生しています。
2.付属・系列
大学との関係で言えば、私立の場合にも国立同様、大学の付属があります。また私立には付属と違って大学とは別法だったり、また中学校や高校が大学より歴史が古い場合などには、系列校と位置づけられる学校もたくさんあります。
3.大学への進学
付属や系列校では、大学への進学が原則保証されている場合から、成績によって進むことのできる学部や学科が限定される場合まであります。また大学進学のための内部試験がある場合とない場合など、様さまざまなケースがあります。また、積極的に外部の大学の受験を勧める学校から、内部進学を放棄しなければ外部の受験ができないような学校まで、この場合もいろいろなケースがあります。
4.全日制・定時制・通信制
授業実施の形態からは、全日制・定時制・通信制の3つに大きく分けられまず。全日制は朝から夕方まで、定時制は午後から夜間まで授業が行われます。通信制は、年に一定期間、学校で授業を受けること(スクーリング)を前提に、主に家庭などでの通信教育で学びます。

近年は定時制のなかにも昼頃から授業を始める昼間制課程と呼ばれるものも増えてきています。また、昼間と夜間制課程の両方を持ち、昼夜開校で多部制課程と呼ばれるものもあります。

5.単位制
高校は大学と同じで、卒業するためには国で定めた一定以上の単位(74単位)を取得しなければなりませんが、その取得の仕方によって学年制と単位制とに分けられます。多くの学校は学年制で、各学年に単位が配当され、学年の枠を超えて単位を取得することはできず、また決められた学年の単位を取得できないと進級することができません。

単位制はもともと定時制と通信制に限られていましたが、平成5年以降は、高校の多様化をはかるため全日制でも可能になり、進学校の中にも単位制の学校が出始めています。単位制では、単位を取得することだけが卒業の要件となり、3年以上の在籍期間は必要ですが、単位取得と進級の間に関係はありません。

6.普通科・専門学科・総合学科
設置している学科やカリキュラムからは、高校を普通科高校・専門(学科)高校・総合学科高校の3つに大きく分けることができます。また普通科高校・専門高校のなかには複数の学科やコースをもつものがあり、入試も別に行われます。専門高校は専門学科を持つ高校で、元来は農業・水産・工業・商業・家庭(被服・食物)・厚生・商船などの職業に直結するような学科を持つもので職業高校とも呼ばれていました。専門学科には他に、音楽・美術・体育などの芸術やスポーツに関するものや、国際科・英語科などの外国語に関するものもありますが、近年は理数科のように主要教科について、普通科よりもさらに重点的に学ぶことのできる学科も登場して、こちらはどこも進学校として高い人気を集めています。

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