大学の種別【大学受験の基礎知識】
1.公立・私立・国立
他の学校種と同じように、設置者の種類によって、都道府県および市が設置する公立、民間が母体の学校法人の設置する私立、独立行政法人である国立大学法人が設置する国立の区別があります。ただし公立の多くは、現在独立行政法人である公立大学法人を設置者とするものに移行中です。また最近は、政府の推し進める構造改革特区の制度を学校の設置にも適用することで、株式会社立の大学も誕生しています。また種別ではありませんが、地域振興や活性化の観点から、地方公共団体が土地、建物などを提供して学校法人が運営する公設民営の大学も各地で誕生しています。このほか、アメリカの大学の日本校などもありますが、文部科学省の設置基準を満たしていないため、卒業しても国内での“大学卒”の資格にはなりません。
2.大学・短大など
一般的に大学といった場合には、広い意味では短期大学も含みます。大学は医学部・医学科、歯学部・歯学科、薬学部・薬学科を除けば4年制ですが、いわゆる飛び級という制度で3年で修士課程へ進める特例も、現在では設けられています(大学が認めれば早期卒業となります)。
学部が一つしかない大学を単科大学、文系・理系で幅広い学部構成をとる大学を総合大学と呼んだりします。
短期大学は2年から3年制で、専門の学芸、職業または実生活に必要な能力を養成することが目的とされます。