【5分で英文法】感嘆文の作り方とHowとWhatの使い分け

  • 勉強法

「まあ、なんてステキなの!」などの表現として使われる英語の感嘆文。Howを使うバージョンとWhatを使うバージョンがあるのですが、どのように使い分けるか覚えているでしょうか?

今回は、中学英語の学習内容でもある感嘆文の基本的な作り方とHowとWhatの使い分けを復習しましょう。

この記事のポイント

そもそも「感嘆文」とは? 基本の作り方

感嘆文とは、たとえば以下のような文のことです。

● What a beautiful flower this is!
 ・なんて美しい花なんだ、これ!
● How beautiful this flower is!
 ・なんて美しいんだ、この花は!

感嘆文の大きな特徴は、WhatかHowが文頭にあり、文末が「!」になっているという2点です。

和訳を見ると大変芝居がかっていて、「こんなの自分じゃ言わないな」と感じるかもしれませんが、つまるところ「めっちゃきれいな花!」「この花、すごくきれいなんだけど!」くらいに思ってもらって構いません。

感嘆文の作り方は、元の肯定文から「うわ、すごい」と思った部分を主語の前に出し、文頭にHowかWhat、文末に「!」を置けば完了です。

<感嘆文の作り方>

1. 元の英文を用意する(肯定文)
 - This is a beautiful flower.
2. 強調したい部分(句・意味のまとまり)を前に出す
 - a beautiful flower this is
3. 文頭にHowかWhatを置いて(この場合はWhat)、文末に「!」を置く
 - What a beautiful flower this is!

なお、感嘆文は否定形にはなりません。また、この例文でbeautifulだけを前に出して“How beautiful this is a flower!”とするのも不自然な文になります。必ず、元の英文の句(意味のまとまり)ごと文頭に出すようにしましょう。

Howを使うのは形容詞・副詞に注目するとき

さて、感嘆文の作り方の3段階目ではHowを選ぶべきかWhatを選ぶべきか迷うところですね。でも大丈夫。実は選ぶ基準があります。

Howを選ぶ基準は、主語の前に出ている強調したい部分が形容詞や副詞のみの時です。

たとえば、
● These buildings are tall.
という英文で「すごく高いなあ・・・」と感心してtallを強調したい場合、tallを主語の前に出して
● _____ tall these buildings are!
となります。

主語はthese buildings で、主語の前にあるのは形容詞だけ。このような場合は、WhatではなくHowを選びます。

副詞の例では、以下のような感嘆文が作れます。
● How fast she runs!

Whatを使うのは名詞が中心のとき

一方、Whatを選ぶ基準は、主語の前にある意味のまとまりの中心が名詞になっていることです。

たとえば、
● She has a cute kitten.
という英文でcuteを強調したい場合、意味のまとまりは“a cute kitten”ですので、このまとまりごと主語の前に引っ張り出さなければなりません。
● _____ a cute kitten she has!

a cute kittenは「一匹のかわいい子猫」という意味。a(一匹の)もcute(かわいい)もkitten(子猫)にかかっているので、このまとまりの中心はkittenという名詞です。

強調したい部分の中心が名詞なので、この文ではWhatを選びます。

もしHowを使いたい場合は、元の英文を少し調整してあげましょう。

● 元の英文
 ・She has a cute kitten.
● Howを使うために調整した文
 ・Her kitten is cute.
調整後の英文であれば、cuteという形容詞が独立しているので
● How cute her kitten is!
という感嘆文を作れます。

まとめ & 実践 TIPS

会話の中で使うイメージのわきにくい英語の感嘆文。しかし、「めっちゃ○○だわ」「すごく○○なんだけど!」という日本語に相当する表現だと考えれば、私たちの日常から遠い表現ではありません。

HowとWhatの使い分けは、主語の前に出した語や意味のまとまりの中心が形容詞・副詞なのか、名詞なのかというところが基準です。

教科書などから感嘆文にできそうな肯定文を探し、実際に書き換えてみてください。

プロフィール



「ベネッセ教育情報サイト」は、子育て・教育・受験情報の最新ニュースをお届けするベネッセの総合情報サイトです。
役立つノウハウから業界の最新動向、読み物コラムまで豊富なコンテンツを配信しております。

  • 勉強法

子育て・教育Q&A