中学英語上達のカギは「疑問文」にあり! 効果的な学習法を専門家に聞く
「聞く」「話す」「読む」「書く」など、「使う」力が求められている中学校の英語。楽しみながら、入試にもつながる会話力や文法力が身に付く学習法を、「世界の100人の教師」に選ばれたこともある関西大学教授の田尻悟郎氏が指導する。
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授業では、先生が質問して生徒が答えるという形がよくとられます。しかし、生徒が質問することはあまりないため、子どもたちは疑問文が作れません。疑問文を作って答えることは、会話では非常に大切です。入試にもたくさんの疑問文が出てきます。それでは、実際に疑問文作りにチャレンジしてみましょう。
Jane lives in Yokohama.
下線部(誰が)がわからなかったら……?
→ Who lives in Yokohama? という疑問文ができますね。
次に、
Jane lives in Yokohama.
下線部(lives)を使って、「ジェインは横浜に住んでいるの?」と尋ねるには?
→ Does Jane live in Yokohama? という疑問文ができます。
Jane lives in Yokohama.
下線部(in Yokohama)を尋ねるには?
→ Where does Jane live? またはWhere does she live? となります。
以上をまとめると……
Jane lives in Yokohama.
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3つの疑問文ができる
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● Who lives in Yokohama?
● Does Jane live in Yokohama?
● Where does Jane live?
このように、教科書の本文を見ても、その文がいくつの要素でできているかがわかれば、「あ、ここから疑問文が3つできる!」「4つできる!」と、見抜けるようになります。1つの肯定文から、疑問文がいくつできるか、答えはどうなるのかを考えていくと、会話力が付き、さらに文法の力も伸びていきます。