読書感想文の終わり方・締め方のコツは?マネできる例文付き

読書感想文をほぼ書き上げたものの、どのように締めればよいのかと悩みますよね。
実は、うまい締め方は、まずは「例文」をマネするのが近道。
この記事では、がんばって書いた読書感想文を、さらに読み手の心に残るステキなものにするコツをお伝えします。

この記事のポイント

読書感想文の終わり方・締め方はどうする?

読書感想文の最後の段落では、読書感想文全体のまとめとして「本を読み終わってどんなことを考えたか」「自分が主人公だったらどうしたいか」「作者や登場人物に対してどんなことを感じたか」といったことを素直な言葉で書いていくのが一般的です。

特に、最後の締めとなる一文では、「本を読んで感じたことを、自分の今後の生活にどう生かしたいか」「本を読んで感じたことから、自分の中で起きた変化」など、本の内容を自分自身に引き寄せて考えをまとめたり、著者の考えや本から印象的な部分を引用したりすると、読み手の印象に残る感想文となります。

読書感想文の締め方の例をパターン別に紹介

読書感想文の代表的な締め方のパターンを以下にまとめました。ぜひ書きやすいパターンでトライしてみてください。

(1)本を読んで自分が学んだこと、成長したことで締める

「私はこの本を読んで○○が重要であることを実感した」「この本を読むことを通して△△の見方が変わった」のように、本を読むことで学んだことや成長したことを述べる締め方です。読書感想文全体のまとめとなるテーマを示すことができると、読み手に響く締めになります。

(2)自分の今後の生活に生かしたいことで締める

「私も主人公の○○のように頑張って生きていきたい」「今後は△△を大事に努力し続けられる人になろう」のように、本で学んだことや得た知識、主人公への共感などを、今後の生活にどう生かしていきたいかを述べる締め方です。本の内容と自分自身の生き方と結び付けて宣言ができると、とても力強い締めになります。

(3)著者が最も伝えたかったことで締める

「著者が○○を書くことを通して本当に伝えたかったのは△△の大切さだと思う」「□□に込められた著者の思いは○○にあるのだ」のように、著者がストーリーに込めたメッセージや書きたかったテーマについて考えを述べる締め方です。単にストーリーだけの感想よりも、さらに深い読みをアピールできます。

(4)本の中の言葉を引用して締める

「主人公○○が述べる『————』のように」「△△は□□だと私も考える。『————。』」のように、本の主人公のセリフや文中の印象的な文章を引用し、自分の考えとともに述べる締め方です。自分の考えを、引用した文章で補強できると魅力的な締めになります。

読書感想文の完成度を高めるには

最後の締めまで書き終えたら完成度を高めるために必ず読み直し、書き直しが必要な場合は、別の原稿用紙に清書しましょう。見直しのチェックポイントは以下の通りです。

・誤字脱字、文章表現の誤りはないか

漢字の誤りや文字の抜け、送り仮名の間違い、主語と述語のねじれなど表現の誤りはないか、文体が「〜だ〜である」または「〜です〜ます」で統一できているか確認しましょう。

・同じ表現の繰り返しや一文が長すぎる部分はないか

「……は楽しかった。……も楽しかった」というように、似た表現が続く場合は、「……は不思議で驚いた」と違う表現で言い換えたり、「……はセリフが面白かった」と具体的な内容を足したりすると書き手の個性を表現できます。また一文が長くなりすぎないようにしましょう。

・新たに加えたい内容、書き直したい部分はないか

自分の文章を読み返して説明が足りないと思う部分には説明を加えたり、新しい考えを思いついた部分には書き加えたりすることで、さらに読書感想文をレベルアップさせましょう。

・原稿用紙の使い方に誤りはないか

段落の始めの一字下げ、句点(。)、読点(、)、受けのかぎかっこ(」)は行頭に書かないなどの原稿用紙の使い方のルールは守れているか確認しましょう。

まとめ

・読書感想文の最後の締め方には次の4パターンがある

(1)本を読んで自分が学んだこと、成長したことで締める
(2)自分の今後の生活に生かしたいことで締める
(3)著者が最も伝えたかったことで締める
(4)本の中の言葉を引用して締める

・完成度を高めるためには次のチェックポイントに注意して必ず一度は読み直す

・誤字脱字、文章表現の誤りはないか
・同じ表現の繰り返しや一文が長すぎる部分はないか
・新たに加えたい内容、書き直したい部分はないか
・原稿用紙の使い方に誤りはないか

以上のことを意識し、より完成度の高い読書感想文を完成させましょう。

プロフィール


親野智可等
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・子育て365日 親の不安がスーッと消える言葉集(ダイヤモンド社)
・「自分でグングン伸びる子」が育つ親の習慣(PHP文庫)


長年の教師経験をもとに勉強法・家庭教育・親子関係などについて具体的に提案。
Instagram、Twitter、Voicy、YouTube「親力チャンネル」、Blog「親力講座」、メルマガなどで発信中。ドラゴン桜の指南役としても著名。最新刊「子育て365日」などベストセラー多数。全国各地の教育講演会でも大人気。詳細は「親力」で検索

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