読み手の心に伝わる読書感想文のまとめ方【4つのポイント】
「読書感想文が書けるフォーマット」を記入したら、実際に原稿用紙に書いていきましょう。お子さまならではの感想を読み手の心に伝わるようにするには、まとめ方も重要。いきなり原稿用紙に書き始めるのではなく、次の4つのポイントを意識してまとめ方を考えましょう。
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ポイント1「読みたい」と思わせるタイトルを考える
読み手の「読みたい」という気持ちを刺激するには、魅力的でおもしろそうなタイトルをつけることがポイント。次の3つのアイデアを参考に、読む人の興味をかき立てていきましょう。
タイトル作りの3つのアイデア
- 1.登場人物を自分に置き換えて考えるタイトルにする
・ 例)私がメロスなら、最後まであきらめずにいられただろうか? - 2.登場人物に当てる手紙形式のタイトルにする
・ 例)「最後までやり抜いた○○へ」 - 3.感動や驚きなど感情が伝わるタイトルにする
・ 例)私が心を打たれたメロスのひたむきな思いとは
考えたタイトルについて「読みたいと思えるものになっているかな?」と親子で客観的な目でチェックするのもいいですね。
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ポイント2 書き出しを工夫する
書き出しは苦戦しがちなもの。でも、うまく決まるとその後の文章はスイスイかけてしまうことが多いものです。上手な書き出しの3つのアイデアを参考に、書き出しを工夫してみてみましょう。
上手な書き出しの3つのアイデア
- 1.一番書きたいことを端的に書く
・ 例)「●●を読んで、仲間の大切さを知りました。」 - 2.心を動かされた本文の文章の引用をする
・ 例)「●●●●●●」この最後の一文にとても感動しました。 - 3.疑問文から始める
・ 例)どうしてメロスはあきらめなかったんだろう?
書き出しで読み手を自分の文章にグッと引き込んでいきましょう。一文を長くしすぎないことも、読み手の心をつかむために重要です。
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ポイント3 4部構成で組み立てる
タイトルや書き出しで興味を引きつけた読者を、離さないためには文構成も大切です。「はじめ」「なか1」「なか2」「まとめ」の4部構成で組み立てていきましょう。それぞれ次のような内容を盛り込んでいくのがポイントです。
- 1.「はじめ」
・ 本を読んだきっかけや読む前の印象、本の簡単な概要を書く。 - 2.「なか1」
・ 「ドキドキしたこと」や「わくわくしたこと」など最も印象に残ったことを具体的に書く。「読書感想文が書けるフォーマット」で記載したことをふくらませて。 - 3.「なか2」
・ 「なか1」以外に印象に残った部分を「なか1」と同じように、具体的に書く。 - 4.「まとめ」
・ 全体を通して何を思ったか、自分の考えを書く。
・ 読んだあとの印象や本を通じて何を学んだかを引き出してあげるとよい。
4部構成のそれぞれで、お子さまが何について書けばいいか迷う場合は、保護者の方がインタビューのように質問を投げかけていくのがおすすめです。
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ポイント4 原稿用紙の使い方のルールに従って書く
どんなにいいことが書いてあっても、原稿用紙の使い方がイマイチだと読み手の印象も変わってくるものです。次のような原稿用紙の使い方のルールに従って書きましょう。
- ・ 題名は3マスあけて書く
- ・ 書き出しは1マスあける
- ・ 苗字と名前の間1マスあける
- ・ 段落が変わる時は改行。書き始めは1マスあける
- ・ 「。」が行頭にこないようにする
まとめ & 実践 TIPS
「読書感想文をどう書けばいいかわからない」と苦手意識を持つお子さまも多いものです。今回ご紹介した4つのポイントに従って、順を追って書いていくことで「うまくかけた」「上手にまとめられた」という達成感も得られるかもしれません。ぜひ、親子で相談しつつ楽しく取り組んでみてください。