家でまったく勉強しない我が子…こんなときできることは?
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学校から帰ってくると、すぐにスマホやゲームを手にのんびりゴロゴロ……。
「勉強しなくていいの?」と聞いても反応なし。
そんな我が子の姿に、もどかしくてついついイライラしてしまうことってありますよね。
今回はお子さまが家庭での勉強習慣を付けるために、保護者のかたができるちょっとした工夫を紹介します。
(勉強法アドバイザー 平野りえこ)
「帰ったらすぐ勉強」は大人でも難しい……
「学校から帰ってきたらまずは宿題を終わらせる」ことが理想……と考え「早く勉強しなさい!」と言ってしまいがち。
それがきっかけで親子そろってイライラしてしまうと大変ですよね。
よく考えてみると、お子さまは学校で6時間みっちり勉強をしてきたところ。
重い荷物を持って家に帰ってきて、心身ともにクタクタなのかもしれません。
大人でも買い物や仕事を終えて帰宅したら「とりあえずひと息……」と思いますよね。
自分の好きなことをしてホッとする時間を確保することは、実はとても大切なこと。
好きなことに取り組むことで気持ちがリセットされ、新たな意欲がわいてきます。
この時間があるからこそ「よし、勉強するぞ!」という気持ちがわいてくるのだ、と考え方を変えてみると、保護者のかたの気持ちも楽になるのではないでしょうか。
「勉強しなさい」ではなく「何時から勉強する?」
とはいっても、時間の制限なく帰ってきてから寝るまでダラダラ……では心配ですよね。
そんな時はやはり、保護者のかたの声かけが必要かもしれません。
「いい加減勉強しなさい!」というように、保護者のかたからお子さまに勉強することを強制してしまうと、思春期真っただ中の中学生と親子バトル開始! という事態に陥ってしまうかも。
そこでおすすめの言葉が「何時から勉強する?」です!
何が違うの……? と感じるかもしれませんが、一番大きな点は「お子さま自身が自分で決める」ということ。
「自主的」に勉強を始める時間を決めるという行動が、とても重要なポイントと考えてみてください。
このように声をかけてみると「○時から勉強しようかな」という前向きな答えが返ってくる可能性が高いです。
我が子の場合は、この方法がとても有効でした!
そこで「そうか! えらいね!」「じゃあ勉強が終わったらすぐ夕食が食べられるよう、準備しておくよ!」「そしたら、勉強が始まるまでに何かおやつを用意するね!」……というように、「応援するよ!」という気持ちを伝えてあげると、さらに効果的。
自主的に勉強を始めるタイミングと、やる気を引き出すきっかけとなる声かけを意識してみてくださいね。
必要なときは簡単にできることをアドバイス
「宿題がないから勉強することなんてないけど……」という場合もあるかもしれません。
また「やることがわからないから勉強しない……」という可能性も考えられます。
そんな時は、保護者のかたから例を提案してみてください。
○予習として
・教科書の音読(国語や英語だけではなく他の教科でも効果が期待できます)
・英単語や新出漢字の意味調べ
○復習として
・ノートの見直し
・授業で取り組んだ問題の解き直し
簡単に始められる勉強を提案してあげると勉強に対するハードルが下がり、スタートしやすいようです。
「学校でどんな勉強をしているの?」と聞いてみるのもおすすめ。
勉強に意識が向き「そうだ、授業で難しかったところがあったな……」などと、自分の課題に気が付くきっかけになるかもしれません。
授業でどのような内容を学習しているのかを保護者のかたも把握できると「それならこんなことをやっておくといいかも?」という、お子さまに合った具体的なアドバイスがしやすくなると思います。
まとめ & 実践 TIPS
今回は、私自身の経験をもとに提案を紹介させていただきました。
お子さまの性格によって、有効な声かけも変わってくると思います。
あまりしつこく言ってしまうと逆効果になるので、まずは最低限の声かけから始めてみてください。
また、お伝えした「適度な休憩や好きなことをする時間」は、お子さまだけではなく保護者のかたにも必要です。
子育てで忙しい日々かと思いますが、ぜひ「ご自身のためだけの時間」も大切にしてくださいね。
そうすることで気持ちの余裕が生まれ、それがお子さまにも伝わり、いい影響が出てくると思います!
平野りえこ
アドバイザー歴9年。
小学校教師の経験を生かしたいと思いアドバイザーに。子どもたちがどんな気持ちで相談しているかを考え、少しでも背中を押してあげられる回答を届けることを心がけている。
座右の銘:温故知新
趣味:読書・ミュージックビデオ鑑賞・推し活
高校生と中学生の2男1女の母
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