子どもの2学期の成績が散々でした…。冬休み、何から手を付けるべきでしょうか?
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定期テストや成績表の結果が伸び悩んでいると、「このままで大丈夫?」と心配になりますよね。でも、この時期に成績が下がるのは実は珍しいことではないのです。
夏休み明けは授業で習う内容が難しくなり、行事なども増えて忙しくなる時期。ここで成績が下がってもがっかりすることはありません。「あわてずに」「前向きに」勉強へ向かう気持ちを、お子さまと一緒に盛り上げていきましょう。
(勉強法アドバイザー 湯浅)
この記事のポイント
やっておきたいのは【ニガテつぶし】
冬休みが近づくと、お子さまがたからも「点数が悪かった、冬休みはどうすればいい?」といった相談が増えてきます。そんなとき私たちアドバイザーがお伝えしているのは【ニガテつぶし】。
冬休みは期間が短く、ご家族での予定もあって勉強時間を確保することが難しいのではないでしょうか。短い時間でも効率よく力をつけていくために、ニガテにしぼった対策がオススメなのです。
間違えた問題だけ取り組めばOK
そもそもニガテがどこかわからないお子さまもいるかもしれません。簡単に言うとテストなどで間違えたところが「今のニガテ」なので、「間違えた問題は復習して解けるようにしようね」と声をかけてあげるといいと思います。
テスト答案を見直して復習するのはハードルが高いと感じるお子さまも。そういう場合は「宿題でわからなかったところだけ復習しておこう」「全部やらなくていいからニガテな教科だけでも教科書を読んでおこう」といった声かけで十分です。
今こそチャンス!と気分を前向きに
とはいえ、ニガテな教科や単元はなかなか勉強する気持ちになれないものですよね。そんなときこそ保護者のかたの出番。人生の先輩として、少し先の未来を示してあげるとよさそうです。
「入試の問題って中1・2の範囲で解ける問題も出るんだって」「今のうちに復習しちゃえば中3になってから楽だよ」など、おトク感を感じられる言葉で誘ってみてください。
「今のうちにやれたらかっこいいなあ」「ここがわかればもっと点(順位)が上がるね!」など、お子さまの気分が上がるような言葉も効果的。「それならちょっとやっておこうかな」という気持ちを起こすことができれば大成功です。
「今解けるようにしちゃえば、入試ではバッチリだね!」と、さらにお子さまのやる気をサポートしてあげたいですね。
まとめ & 実践 TIPS
成績が下がるといい気分にはならないもの。でもそれは、これから伸びる芽があるよと教えてくれるアラームともいえます。ここがニガテなんだなということがわかれば、あとはつぶすだけ! 今あるニガテを学年が上がるまでにつぶせればOKです。
これからも成績が下がることはあるかもしれませんが、そのつどニガテなところを見直していけば、それが勉強のサイクルとなってうまく回り出します。
「今のうちに対策できてよかった」くらいの気持ちで、気分を上げて新学期、新年度につなげていきましょう!
湯浅れいこ
アドバイザー歴7年
学校教材の出版社に勤務時、先生や保護者の声を聞くなかで家庭学習の大切さを痛感。中学生が楽しく学ぶ手助けをしたいという気持ちからアドバイザーに。子どもの気持ちに寄り添いつつ、言うべきことは言う姿勢を大切にしている。座右の銘は「笑う門には福来る」。一男一女の母。
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